音楽ソフト最大手ソニー・ミュージックエンタテインメントに所属する邦楽アーティストの楽曲が、アップル社が運営する音楽ソフト配信サービスiTunes Storeにて、今月7日から配信開始された。

 全世界で約4億人のユーザーをもつ最大手の音楽配信サービス、iTunesソニー・ミュージックエンタテインメントは、アップル社の携帯音楽プレーヤーiPodが競合製品であり、さらには自社の音楽配信サービスmoraモーラ)を運営していることなどから、今までiTunes Storeへの楽曲提供を見送っていたが、成長市場であるスマートフォンやPC向けの配信サービスを強みとするiTunes Storeへの楽曲を提供することによって収益拡大を図る。

 今回のニュースを受け、米ビルボードの上級アナリスト、シルヴィオ・ピエトロルオンゴ氏は、「日本国内で大きなシェアを占め、人気アーティストが数多く所属するソニー・ミュージックエンタテインメントの邦楽音源が、iTunes Storeへ提供されることが、Billboard Japan Hot100の精度を高め、視野を広げるのことは間違いない。音楽の消費方法の進化と共に、今後も日本の音楽マーケットをより反映する為に、様々な要素をチャートに足していきたいと思っている。」とコメントした。

 配信開始により、今年2月22日の洋楽提供開始に続き、西野カナいきものがかりなどの国内人気アーティストの楽曲が購入できるようになり、日本における4大レコード会社のアーティストの楽曲がiTunes Storeに出揃ったことになる。