映画『ラストエンペラー』などで知られるイタリア出身のベルナルド・ベルトルッチ監督が、現地時間27日にイタリアローマで死去した。享年77歳。がんを患っていたという。VarietyやPeopleなどの海外メディアが報じた。

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 ベルトルッチ監督は1962年に映画『殺し』で監督デビュー1970年の映画『暗殺の森』でアカデミー賞脚本賞、俳優マーロン・ブランドを主役に据えた問題作『ラスト・タンゴ・イン・パリ』で監督賞にノミネートされた後、1987年の『ラストエンペラー』で中国の清朝最後の皇帝・溥儀の人生を描き、作品賞や脚本賞を含む9部門を制覇した。同作では坂本龍一が作曲賞を受賞している。

 ほかには俳優ロバート・デ・ニーロ主演の『1900年』(82)や、俳優キアヌ・リーヴス主演の『リトルブッダ』(94)、女優リヴ・テイラー主演『魅せられて』(96)などを手がけたが、2012年の『孤独な天使たち』でメガホンを取ったのを最後に第一線から退いていた。

 ハリウッドではベルトルッチ監督の訃報を受け、追悼の言葉が多数寄せられている。イタリア映画『ライフ・イズ・ビューティフル』の俳優ロベルト・ベニーニと女優のニコレッタ・ブラスキ夫妻は、「巨匠の中の巨匠が我々の元から去った。イタリア映画界最後の皇帝」とコメントし、家族付き合いをしていたというベルトルッチ監督に別れを告げた。ギレルモ・デル・トロ監督は「僕の中のベルトルッチ作品トップ3。1位『暗殺の森』2位『1900年』3位『ラストエンペラー』」とツイートし、ベルトルッチ監督を称えた。

 またScreen Dailyによると、マーティン・スコセッシ監督は長文の声明の中で、ベルトルッチ監督の1964年作『革命前夜』を観た時の衝撃を語り、晩年に車椅子生活を送っていたベルトルッチ監督は「恐らくもっとたくさんの作品を作りたかったに違いない。彼のことを思う時、永遠の若者の姿が目に浮かぶだろう」とコメントし、ベルトルッチ監督を偲んだ。

映画『孤独な天使たち』撮影時のベルナルド・ベルトルッチ監督(C)AFLO