リーガ・エスパニョーラへの移籍を希望していると報じられたドルトムント所属のMF香川真司に関する話題が、ドイツ国内で大きな注目を集めている。ドイツ紙『ルール・ナッハリヒテン』が27日に、香川の移籍希望の話を確認するためにドルトムントのスポーツディレクター(SD)を務めるミヒャエル・ツォルク氏を取材した。

 ツォルクSDは香川の去就について「彼は(クラブからしっかりとした対応を受けるのに)値する選手だ。彼が今の状況に満足できていないのは理解できる。もし要望があれば、シーズン前半戦の終わりに話し合うことになるだろう」とコメント。移籍について話し合う用意が出来ていることを明かした。

 同紙によると、今夏にもスペインから香川の獲得に関する問い合わせがあったものの、ドルトムントは移籍をさせる意志がないことを伝えていたという。また、同紙はEU圏外の選手枠の問題から、この冬に香川のスペイン移籍が実現する可能性は低いと見ているようだ。

 26日付のドイツ紙『キッカー』は、シュトゥットガルトが香川の獲得を検討していると報じていた。だが、ドイツ紙『ビルト』は同日に、シュトゥットガルトにとって500万ユーロ(約6億4500万円)の給与がネックになっているとも伝えている。

 しかし、功労者の1人である元トルコ代表MFヌリ・シャヒンが今夏にブレーメンへ移籍した際には、ドルトムントが給与の一部を肩代わりしている。ドイツ国内の移籍であれば、功労者の1人である香川にも同じような対応をすることも考えられるだろう。今年の年末年始は、香川の去就がドイツ国内でも注目を集めそうだ。

ドルトムントで出場機会を失っている香川 [写真]=Getty Images