フォーブスが2019年に期待する「5大マッチ」を選出

 来春に予定されているボクシングワールドボクシングスーパーシリーズWBSS)バンタム級準決勝でIBF王者エマヌエル・ロドリゲスプエルトリコ)と対戦するWBA王者・井上尚弥(大橋)。ロドリゲスを倒せば、決勝も戦う「The Monster」だが、米経済誌「フォーブス」は2019年ボクシング界5大マッチを選定。山中慎介戦の体重超過でタイトル剥奪となったWBC元世界バンタム級王者のルイス・ネリ(メキシコ)戦を挙げている。

 権威あるリング誌の表紙を日本人史上初めて飾ることになった井上だが、ついに米大手経済誌にまで「NAOYA INOUE」の名前が登場した。「これから挙げる5つのファイトはすべてのボクシングファンの願いだ」と特集では、来年実現が期待される5大バトルを紹介。大トリに登場するのはモンスター対“問題児”の一戦だった。

「熱心なファイトファンでなければ、彼らを知らないかもしれない。それは残念だ。ナオヤ・イノウエルイス・ネリは無敗のバンタム級王者だ。ネリはKO率78パーセントイノウエはとてつもない88パーセントだ」

 記事ではこう分析しているが、ネリは屈指のお騒がせ男だ。昨年8月の王者・山中とのタイトルマッチで4回TKO勝ちを収めたが、試合後にドーピング検査で陽性反応を示していた。今年3月に再戦したが、今度は前日計量で3ポンド(1.36キロ)体重を超過。試合はネリが勝利したが、前日の時点で王座を剥奪されていた。

 WBCから半年間資格停止処分を受けたネリだったが、10月WBCバンタム級シルバー王者決定戦でジェイソン・カノイ(フィリピン)と対戦。3回TKO勝ちで王座獲得していた。

 一方、井上は現在WBSSに参戦中。記事では「もし、彼が優勝すれば、WBAスーパー王者、IBF、WBO王者となる。ネリにはWBCの王冠しか残されていない」と現状のバンタム級戦線を紹介。そして、「もし、イノウエが躍動し、破壊的であり続けるなら、彼は2019年の最後にネリとの年内3試合目を戦うことは可能だろう」と予想している。

ネリとの対戦が実現するなら4団体のベルトをかけた統一戦!?

 井上は今年バンタム級昇格初戦のジェイミー・マクドネル(英国)、WBSS初戦のフアンカルロス・パヤノ(ドミニカ共和国)という世界王者経験者を相手に、わずか計182秒で圧勝している。ロドリゲスとの準決勝、そして、決勝でもノーダメージの秒殺劇を演じることができるなら、2019年中の対戦も可能と見ている。

「ネリはただただ虐殺されるのを待っていると考えてはいけない。彼はイノウエを5ラウンドで倒すと話しているのだ。イノウエが未だ見ぬパワーもタフさも備えている。軽量級のファイトだが、スキル面では、これ以上のマッチアップは存在しない」

 ネリが海外メディアで井上を挑発した際の発言にも触れた上で、実現すればハイレベルテクニックの激突になるのでは、とも期待している。

 フォーブスが選出したその他のカードは以下の通り。

○3階級制覇王者テレンスクロフォード(米国)対IBF世界ウエルター級王者エロール・スペンスJr.(米国)

○3団体世界ヘビー級王者のアンソニージョシュア(英国)対WBC王者デオンテイ・ワイルダー(米国)、もしくはタイソン・フューリー(英国)との統一戦

WBC世界フェザー級王者ゲイリーラッセル(米国)対WBAフェザー級王者レオ・サンタ・クルス(メキシコ

・WBA世界ライト級王者ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)対WBAスーパーフェザー級王者ガーボンタ・デービス(米国)(THE ANSWER編集部)

WBSSバンダム級で準決勝に進んでいる井上【写真:Getty Images】