マロンクリームの山に粉糖の雪、白い貴婦人と呼ばれるヨーロッパアルプス最高峰を形にした優美なケーキ「モンブラン」。今回は“食”に精通した東海ウォーカースタッフが厳選した、とっておきのモンブランを紹介しよう。

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シャープで美しい山を表現した独創的な姿に目を奪われる

「PIERRE PRÉCIEUSE(ピエール プレシュウズ) 本店」(愛知県長久手市)の一番人気を誇る「モンブラン」(518円)は、東海エリアのトップパティシエとして活躍する寺島オーナーの代表作。「山の形を表現するには丸みがない方がいい」と考え、シャープな円すい形になった。成形が難しいため、全店のケーキをオーナーが1人で手掛けている。

季節を問わず安定して出せるように、マロンペーストにはフランス産の栗を使用。土台は薄いクッキー生地で、中にマスカルポーネ入りの生クリームとクレームブリュレ、栗が入っている。しっとりなめらかなマロンクリームには洋酒の香りがフワリと漂う。

【推薦者の声】「カフェではフルーツを添えてくれます。8月に3号店となる伏見店がオープンし、利用しやすくなりました」編集部・杉田

■ 甘さ控えめのクリームが和栗の風味を引き立たせる

「レニエ・グランメゾン」(名古屋市西区)の「中津川モンブラン」(594円)は、催事で1日1000個を売り上げるほどの大ヒット商品。岐阜・中津川を中心に全国からえりすぐりの和栗を使用。甘さ控えめの北海道産純生クリームが、和栗の優しい風味を引き立たせる。

【推薦者の声】「土台はメレンゲ。テイクアウトや通販もできますが、サクサクの食感を楽しめるカフェ利用がおすすめです。作りたてのモンブランは絶品!」ライター・大川

■ 創業当時から評判を呼んだ、完成度の高い味わい

Jouer du Tanblan(ジュエ デュ タンブラン)」(三重県四日市市)のモンブランは、1995年のオープン当初から定番として登場し、現在もトップ3に入るほど人気が高い。

「パルティ ムッシュ(モンブラン)」(1080円)のコクのあるマロンクリームは、モンブランと一緒に付くチョコレート菓子やコーヒーと相性がいい。細く搾り出したマロンクリームフランス産のマロンペーストと和栗のペーストをブレンドしたもの。ケーキの中心には、甘く煮た渋皮栗が隠れている。ケーキ単品は460円。

【推薦者の声】「マロンクリーム、生クリーム、栗、アーモンド風味のメレンゲで構成されています。全体のバランスが秀逸」編集部・伊藤

■ 和栗の風味がいっそう際立つモンブラン

「恵那川上屋 恵那峡店」(岐阜県恵那市)は栗きんとんをはじめとした和菓子定評のある同店だが、洋菓子も評判。数種類あるモンブランのなかでも、昨年リニューアルした「栗山」(540円)は定番のロングセラー商品だ。

スペイン栗のペーストと和栗のペーストをブレンドした濃厚な味わいは、満足感がある。栗を通じて出合ったスペインのホセ・ポサーダ社と共同開発し、和洋融合の一品に仕上がった。

【推薦者の声】「ビッグサイズの『栗一筋』(1080円)が有名ですが、私はねっとり濃厚な栗山のファンです。コーヒーと合います」編集部・長瀬(東海ウォーカー・東海ウォーカー編集部)

「パルティ ムッシュ(モンブラン)」(1080円)/「Jouer du Tanblan」