南米サッカー連盟(CONMEBOL)は29日、南米王者を決めるコパ・リベルタドーレス決勝2ndレグ・リーベル・プレートvsボカ・ジュニアーズをレアル・マドリーの本拠地であるサンティアゴ・ベルナベウで開催することを発表した。試合は、12月9日スペイン時間20時30分(日本時間9日28時30分)から開催される。

▽元々24日に開催予定だったコパ・リベルタドーレス決勝2ndレグだが、ボカ・ジュニアーズの選手バスがスタジアムに向かう道中で、過激なリーベル・プレートのサポーターにモノを投げつけられるなどしてバスのガラスが割られ、車内に催涙スプレーが撒かれた挙句、数名の選手が負傷する事態に陥った。

▽この騒動を受け、南米サッカー連盟(CONMEBOL)は開催日を翌25日にずらすことを発表していたが、ボカ・ジュニアーズ側から試合をできるコンディションにないという申し立てを受けたことにより、CONMEBOLは開催日程未定のまま再延期を決断。その後、CONMEBOLは27日にアルゼンチン国外で行うことを決定していた。

▽これまでは両クラブの本拠地があるアルゼンチンの首都・ブエノスアイレスと歴史的な繋がりの深いイタリアジェノバが開催地として立候補している他、アメリカのマイアミやカタールのドーハ、パラグアイのアスンシオンなどが開催地の候補に挙がっていた。

▽しかし、今回サンティアゴ・ベルナベウの使用に関して施設管理者のレアル・マドリーが許可を出したことで、国際サッカー連盟(FIFA)、CONMEBOLスペインサッカー連盟の3者も同会場での開催に同意。安全性と中立性を考慮し、インフラが整っているやアルゼンチンスペインと深いつながりがあることから同スタジアムが選出されたようだ。なお、試合開催日とされる12月9日の日程に関してレアル・マドリーはウエスカでのアウェイゲームを戦うため、支障は全くない。

▽コパ・リベルタドーレス決勝1stレグでは、2-2のドロー。2ndレグを戦い、南米王者となったチームは、12月にUAEえ開催されるFIFAワールドカップに出場する。南米王者の初戦は12月18日の準決勝。

サムネイル画像