明治安田生命J1リーグ34節のV・ファーレン長崎vs清水エスパルスが、12月1日にトランスコスモススタジアム長崎で行われ、4-4の引き分けに終わった。

▽6試合勝利がない18位・長崎(勝ち点29)は1-2敗れた前節ガンバ大阪戦からスタメンを2名変更。飯尾、島田に代えて大本、中原を起用した。

▽6試合負けなしの7位・清水(勝ち点48)は3-3で引き分けた前節のヴィッセル神戸戦からスタメンを3名変更。立田、河井、北川に代えてフレイレ、石毛、鄭大世を起用した。

▽高木琢也監督ラストマッチとなった長崎がいきなりチャンスを作る。5分、清水陣内右サイドの深い位置で大本がドリブルで仕掛けて右CKを獲得。しかし、キッカーの中原がグラウンダーのクロスを入れボックス中央の澤田がシュートを放つと、GK六反がかすかに触る。軌道の逸らされたシュートはクロスバーに嫌われ先制点とはならない。

▽その後は清水ペースになっていたが、36分に長崎のカウンターが炸裂する。ハーフウェイライン付近から一気に持ち運んだ澤田が、清水陣内中央からボックス中央左手前に走り込んだ鈴木にパスを通す。これを受けた鈴木が清水DFを1人かわしてそのままゴール右に流し込み、先制に成功する。なお、この得点が鈴木にとっての今シーズン10得点目となった。

▽勢いに乗る長崎は42分、左サイド浅い位置の磯村がボックス中央手前のファンマにパスを送る。すると、ファンマが胸で落としボックス内に走り込んできた澤田がGK六反との一対一のチャンスを迎えたが、好セーブに遭う。

▽直後の43分、同点に追いつきたい清水は、飯田が敵陣中央右サイドでボールを受けてボックス中央右手前までドリブルで侵攻し、ボックス右に走り込んでいた金子にパス。金子がダイレクトで折り返すと、ゴール前に走り込んできた石毛が詰めて同点に追いつく。

▽追いつかれた長崎は前半ラストプレーアディショナルタイムにチャンスを作り出す。清水陣内左サイドの深い位置から翁長がロングスローを入れると、ゴール前に居たファンマがヘディングシュートを放つ。すると、これがゴールに吸い込まれ再びリードに成功し前半を終える。

▽後半に入りペースを握った清水は、長崎陣内でパスを回しつつ攻撃の糸口を探る。54分、松原のパスを受けたファン・ソッコが長崎陣内中央から強烈なロングシュートを狙うも、GK徳重の好セーブに阻まれ同点には追いつけない。

▽1点を追いかける清水は58分、ドウグラスが右サイドでボールをキープし、ボックス中央の鄭大世にパス。鄭大世がボックス手前中央にいた石毛に落とすと、石毛がボックス左の走り込んだ白崎にボールを渡す。これを受けた白崎が左足を振り抜き同点に追いつく。

▽再び同点に追いつかれた長崎は61分、中原の左CKにボックス中央のファンマが打点の高いヘディングシュートで合わせてゴールを襲うが、清水DFがゴールラインギリギリのところでクリア。それでも、こぼれ球に反応したボックス中央の田上がボレーシュートを叩き込み、再びリードを奪う。

▽またしても1点を追いかける展開になった清水は直後の62分、ドウグラススローインから左サイドを駆け上がり、ボックス内にクロスを供給。ゴール前の金子がこれに合わせて三度同点に追いついく。

▽逆転を目指す清水は72分、ボックス内で鄭大世が長崎DFに倒されPKを獲得。自らキッカーを務める鄭大世がゴール左にシュートを放つと、GK徳重に触られたものの、ボールはゴールに吸い込まれ逆転に成功する。

▽逆に1点を追いかける展開になった長崎は、センターバックのヨルディ・バイスまでもが攻め上がり猛攻をかける。すると87分、田上がボックス手前左からクロスを供給した場面で、ゴール前にいたヨルディ・バイスが倒されてPKを獲得。これをキッカーの鈴木がしっかりと決めて同点に追いつく。

▽その後も一進一退の攻防が続いたが、試合は4-4のスコアで終了。この結果、長崎は連敗を「3」でストップさせている。一方、清水は7戦負けなしで8位フィニッシュ。4年ぶりにJ1を一桁順位で終えた。

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