下位は主にJ3勢が占めるなか、J2勢で苦戦を強いられた讃岐と愛媛

 Jリーグは2日、J1からJ3まですべてのカテゴリーが最終節を終えた。J1は川崎フロンターレ、J2は松本山雅FC 、J3はFC琉球の優勝で幕を閉じたなか、Jリーグ公式サイトでは各チームのホーム試合における1試合平均観客数を発表。そのデータを基に、今季Jリーグに参戦した全57チームの1試合平均観客数をランキング化した。

■2018年Jリーグ「1試合平均観客動員数」 
57位~41位

57位:1,005人 J3 YS横浜 【16試合/16,077人】
56位:1,112人 J3 C大阪U-23 【16試合/17,784人】
55位:1,216人 J3 盛岡 【16試合/19,461人】
54位:1,273人 J3 藤枝 【16試合/20,360人】
53位:1,382人 J3 G大阪U-23 【16試合/22,107人】
52位:1,576人 J3 福島 【16試合/25,214人】
51位:1,723人 J3 FC東京U-23 【16試合/27,564人】
50位:2,657人 J3 鳥取 【16試合/42,519人】
49位:2,670人 J3 富山 【16試合/42,718人】
48位:2,839人 J3 秋田 【16試合/45,420人】
47位:2,857人 J3 沼津 【16試合/45,716人】
46位:3,073人 J2 讃岐 【21試合/64,532人】
45位:3,146人 J3 琉球 【16試合/50,330人】
44位:3,161人 J2 愛媛 【21試合/66,382人】
43位:3,346人 J3 群馬 【16試合/53,531人】
42位:3,458人 J3 相模原 【16試合/55,331人】
41位:3,554人 J3 長野 【16試合/56,869人】

 最下位はY.S.C.C.横浜(J3・15位)で1005人。その他で1500人を下回ったのは、セレッソ大阪U-23(J3・7位)、グルージャ盛岡(J3・13位)、藤枝MYFC(J3・16位)、ガンバ大阪U-23(J3・6位)の4チームだった。J3優勝のFC琉球は集客に苦戦し、全体では45位となった。

 下位は主にJ3のチームが占めているなか、J2チーム最下位がカマタマーレ讃岐だ。讃岐は今季J2で最下位に沈み、来季のJ3降格が決まったが、そうした低迷が観客動員数にもダイレクトに影響したと見られる。またJ2勢では18位で残留を果たした愛媛FCも観客動員数が伸び悩んだクラブの一つと言える。


今季J3で低迷も…観客動員数はリーグ最多でJ2に匹敵 1万人まであと一歩は2チーム

■2018年Jリーグ「1試合平均観客動員数」 
40位~21位

40位:4,040人 J3 鹿児島 【16試合/64,642人】
39位:4,501人 J3 北九州 【16試合/72,014人】
38位:4,528人 J2 金沢 【21試合/95,093人】
37位:4,915人 J2 町田 【21試合/103,215人】
36位:4,938人 J2 水戸 【21試合/103,698人】
35位:4,997人 J2 徳島 【21試合/104,941人】
34位:5,269人 J2 熊本 【21試合/110,643人】
33位:5,657人 J2 栃木 【21試合/118,805人】
32位:5,663人 J2 京都 【21試合/118,931人】
31位:5,936人 J2 東京V 【21試合/124,654人】
30位:6,123人 J2 山口 【21試合/128,579人】
29位:6,141人 J2 横浜FC 【21試合/128,959人】
28位:6,766人 J2 山形 【21試合/142,094人】
27位:6,858人 J2 岐阜 【21試合/144,011人】
26位:7,384人 J2 甲府 【21試合/155,054人】
25位:8,599人 J2 岡山 【21試合/180,586人】
24位:8,873人 J2 福岡 【21試合/186,323人】
23位:8,907人 J2 大分 【21試合/187,052人】
22位:9,224人 J2 大宮 【21試合/193,711人】
21位:9,858人 J2 千葉 【21試合/207,025人】

 J3勢トップは、意外にもリーグ戦で最下位に沈んだギラヴァンツ北九州で、全体で39位の4501人となった。J3・2位で昇格を決めた鹿児島ユナイテッドFCを461人上回り、J3最多の観客動員力を示している。2017年シーズンから新スタジアムを使用しているが、その効果も一因にあると言えそうだ。

 5000人台と6000人台はJ2勢による団子状態で、ロアッソ熊本(J2・21位)、栃木SC(J2・17位)、京都サンガF.C.(J2・19位)、東京ヴェルディ(J2・6位)、レノファ山口FC(J2・8位)、横浜FC(J2・3位)、モンテディオ山形(J2・12位)、FC岐阜(J2・20位)が乱立している。

 1万人までわずかに届かず、9000人台止まりだったのが大宮アルディージャ(J2・5位)とジェフユナイテッド千葉(J2・14位)の2クラブだ。10年ぶりの昇格を目指した千葉だが苦戦を強いられ、大宮はJ1参入プレーオフ圏に食い込んだが、1回戦で東京Vの前に苦杯を嘗めた。


J2勢トップはJ1級の集客力、リーグ連覇の川崎は意外にも… 上位に食い込んだのは?

■2018年Jリーグ「1試合平均観客動員数」 
20位~1位

20位:11,225人 J1 長崎 【17試合/190,827人】
19位:11,402人 J1 柏 【17試合/193,833人】
18位:12,120人 J1 湘南 【17試合/206,039人】
17位:13,283人 J2 松本 【21試合/278,948人】
16位:14,346人 J1 広島 【17試合/243,874人】
15位:14,913人 J2 新潟 【21試合/313,180人】
14位:14,991人 J1 清水 【17試合/254,844人】
13位:15,000人 J1 鳥栖 【17試合/255,004人】
12位:15,408人 J1 仙台 【17試合/261,943人】
11位:15,474人 J1 磐田 【17試合/263,060人】
10位:18,223人 J1 札幌 【17試合/309,798人】
9位:18,811人 J1 C大阪 【17試合/319,782人】
8位:19,434人 J1 鹿島 【17試合/330,376人】
7位:21,630人 J1 神戸 【17試合/367,716人】
6位:21,788人 J1 横浜FM 【17試合/370,401人】
5位:23,218人 J1 川崎 【17試合/394,709人】
4位:23,485人 J1 G大阪 【17試合/399,242人】
3位:24,660人 J1 名古屋 【17試合/419,218人】
2位:26,432人 J1 FC東京 【17試合/449,338人】
1位:35,502人 J1 浦和 【17試合/603,534人】

 20位から1万人台に突入するとともに、J1勢が登場する。今季J1最下位に沈んだV・ファーレン長崎は、1試合平均観客動員数でもJ1最少となり、ピッチ内外で苦戦を強いられた。長崎とともに降格の憂き目に遭った柏レイソルが続いており、今季の成績と連動する形となった。J2勢トップは、昨季J1から降格したアルビレックス新潟だ。J1・2位の好成績を残したサンフレッチェ広島をわずかに上回っており、J1並みの集客力を誇った。

 元スペイン代表FWフェルナンド・トーレスが加入したサガン鳥栖は13位、元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタが加入したヴィッセル神戸は7位となったなか、リーグ連覇を果たした川崎フロンターレは意外にも5位。宮本恒靖監督の下で後半戦リーグ9連勝のガンバ大阪、J2から1年で舞い戻った名古屋グランパス長谷川健太監督の下で前半戦好調だったFC東京が続く。全57チームで最多は、唯一の3万人台に乗せた浦和レッズリーグ戦は5位ながら、圧倒的な“赤のパワー”を見せつけている。


Football ZONE web編集部)

今季Jリーグに参戦した全57チームの1試合平均観客数をランキング化【写真:Getty Images】