イギリスパブリッシャーMerge Gamesは、イタリアに拠点を置くLeonard Menchiari氏とIV Productionsが開発したRIOTCivil UnrestNintendo Switch版のリリースを発表した。2019年2月5日に発売予定。

 通常版の価格は不明ながら、さまざまな特典のつくSIGNATURE EDITIONは44.99ドルとなっている。SIGNATURE EDITIONはリージョンフリーゲーム本体のほか、アートブックサウンドトラックCD、ピンバッジなどが付属。なおSteamではPC版1280円で販売されている。

 世界の経済危機が深刻化し社会格差が広がっていくなか、大衆の不満は暴力的な混乱へと発展していく。『RIOTCivil Unrest』は美しいピクセルアートと現実的なシナリオでデモ隊と警察との戦いを描いた暴動シミュレーターだ。

 キャンペーンシナリオスペインの「怒れる者たち(Indignados)運動」、エジプトの「アラブの春運動」、ギリシャのケラテアで始まった抗議運動、イタリアの「反高速鉄道運動(No ATV)」といった実際に起きた抗議活動をモデルにしている。このほかにもパリやロンドンウクライナなどのシングルプレイレベルも用意されている。

(画像は『RIOT – Civil Unrest』Steamストアページより)
(画像は『RIOT – Civil Unrest』Steamストアページより)

 ゲームはそれぞれ能力や人数の違うデモ隊か警察のどちらかを選択し、勝利者のいない戦場で仮初の勝利を目指す。基本システムリアルタイムストラテジーRTS)だが、相手を全滅させるのではなく、あくまで暴動の混乱の中で勝利することが目的となる。

 2017年リリースされたPC版は現在早期アクセス中ではあるが、インターネットを通じた協力、対戦マルチプレイにも対応した。Nintendo Switch版の詳しいゲーム内容は伝えられていないが、おそらくPC版に準拠されるものと思われる。

 なおPC版の正式発売は2018年春を予定していたが、現時点でも開発は続いている。Nintendo Switch版発売とともに、PC版も正式発売となるのかもしれない。

(画像は『RIOT – Civil Unrest』Steamストアページより)
(画像は『RIOT – Civil Unrest』Steamストアページより)

 『RIOTCivil Unrest』を開発するのはLeonard Menchiari氏とIV Productionsはどちらもイタリアに拠点をおいている。

 IV Productionsは、1988年イタリア初のゲーム会社を立ち上げたIvan Venturi氏が2012年に設立したデベロッパーだ。Venturi氏はイタリアの独立系デベロッパーの創始者であり、同国の独立系デベロッパーを支援するSviluppartyの主催をしている。同社は2013年よりMerge Gamesと提携し、イタリアの独立系デベロッパーと世界との橋渡しを務めている。

 Menchiari氏はロサンゼルスで映画産業に従事していたが、2012年イタリアへと戻る。本作のキャンペーンシナリオに収録されている「NoTAV運動」に実際に参加した経験もあるという。その時の自身の経験や他の人々の話が本作に生かされている。イタリアでの政治腐敗に衝撃を受け、今日もっとも強力なコミュニケーションツールとなったビデオゲームで、多くの人に自身の経験や理想を伝えようとしている。

 徐々に世界情勢は悪化しており、暴動へと発展した抗議運動は日常のニュースでも度々取り上げられている。そんなシリアスな情勢をゲームに落とし込んだ本作は、今こそプレイしたいゲームのひとつと言えるだろう。

文/古嶋 誉幸

RIOT Civil Unrest公式サイト
著者
一日を変え、一生を変える一本を!学生時代Half-Lifeに人生の屋台骨を折られてから幾星霜、一本のゲームにその後の人生を変えられました。FPSを中心にゲーム三昧の人生を送っています。
Twitter@pornski_eros