東京新聞記者である望月衣塑子ベストセラーを原案に、一人の新聞記者の姿を通して、報道メディアは権力にどう対峙するのかを問いかける映画『新聞記者』の製作が決定。あわせて、シム・ウンギョンと松坂桃李がW主演を務めることがわかった。

本作は、キネマ旬報ベストテンで日本映画第1位を獲得した『かぞくのくに』(12)や、菅田将暉×ヤン・イクチュンで数多くの映画賞を受賞した『あゝ、荒野(前/後編)』(17)などを送りだしてきた河村光庸プロデューサーの最新作。「国家権力と報道メディア」というテーマのもと、政権がひた隠そうとする権力中枢の闇に迫ろうとする女性記者と、理想に燃え公務員の道を選んだある若手エリート官僚との、対峙や葛藤が描かれる。

河村プロデューサーは本作の企画経緯について「権力者や集団の指導者が“個”を分断、対立を促している昨今、官邸に“不都合な質問”を発し続け、まさに“個”が集団に立ち向かう望月さんの姿にインスパイアされました」と語る。

また、シム・ウンギョンの起用理由については「複数のアイデンティティと苦悩や葛藤を持つ役柄を、言語を超えて表現できるのは彼女以外のキャスティングは思い付きませんでした」とコメント。国を動かす正義と個人が信じる正義の“二つの正義”の間で葛藤する若手官僚役についても「非常に繊細な心を表現する役には、類い稀なる演技力が必要とされ、これを演じてもらうのは幅広い役柄にリアリティを与える松坂桃李さんしかいないと思いました」と、待望のキャスティングが実現したことを明かした。

境界を揺るがす問題作を世に問い続けてきた河村プロデューサーが「報道メディアに関わる全ての人たちにエールを送る映画でもあり、政治サスペンスとしても楽しめるエンタテインメントです」と自信を見せる本作。公開は2019年を予定している。(Movie Walker・文/編集部)

政権の闇に迫る女性記者と若手エリート官僚をそれぞれ演じる