各国には歴史や風土によって育まれてきた独特の「食文化」が存在する。中国メディアの今日頭条はこのほど、日本と中国には国際的に非難を浴びることの多い食文化があると伝え、それは「日本人クジラを食べること」、「中国人が犬を食べること」であるとし、これはどちらも「伝統的な食文化だ」と主張する記事を掲載した。

 日本には昔から鯨を食べる文化があった。また、現在も行われている調査捕鯨は、国際捕鯨取締条約に違反するとして国際的に批判の声が存在するのは事実だ。また中国や台湾、韓国の一部には犬食文化があり、こちらも動物愛護の考えから強い批判を受けている。台湾では犬猫の食用が法律で禁止され、違反して売買に携わった者には高額な罰金が課されるようになった。

 記事は、日本料理は世界から「繊細で美しい料理」として認められ、野蛮な評価からはほど遠い料理であると指摘。鯨肉の調理法も非常に繊細で、老舗の専門店では「刺身、しゃぶしゃぶ、また、様々な部位を色々な調理方法で提供し、客の舌を楽しませている」と紹介した。そして、こうした美食を見ると「長い年月をかけて極められた料理であることがわかる」と主張した。

 続けて、「かつて環境や動物愛護についての法律がなく、現代の文明的な考え方も存在しなかったころ、魚と野菜を中心に食べていた日本人にとってクジラを食べることは他の魚を食べるのと同じく、ごく自然なことであったはず」と主張。これは中国や韓国で犬を食べる文化があるのと同じであると論じた。また、こうした食文化のない国の人々からすると「野蛮で忌まわしい行為」として感じられるかもしれないが、中国の伝統的な概念のなかで「犬肉は牛肉と比較すると庶民にも手が届きやすい身近な肉だった」と説明した。

 犬食文化は中国の伝統的な食文化と言えども中国全土にある習慣ではなく、現在では中国人の間でも犬を食べる文化を批判する人が多く見られる。クジラや犬を食べることを「食文化」として見るか、「動物愛護の精神から野蛮な行為」として見るか、大きな意見の相違が存在しているとおり、解決は非常に難しい問題だと言えるだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

伝統的な食文化なのに! 日本と中国には世界に非難される食文化が存在した=中国メディア