映画『あの日のオルガン』の予告編が公開された。

第二次世界大戦末期に、東京・品川区戸越の保母たちが園児と共に集団で疎開し、東京大空襲の戦火を逃れた「疎開保育園」の実話を映画化する同作。親たちを説得して埼玉の荒れ寺で疎開生活をスタートさせる若い保母たちと幼い園児の姿を描く。保母たちのリーダー板倉楓役に戸田恵梨香、天真爛漫で音楽好きな保母の野々宮光枝役に大原櫻子がキャスティング。メガホンを取ったのは山田洋次作品の共同脚本や助監督を務めてきた平松恵美子。公開は2月22日

予告編には、光枝が楓に「私たちいつ寝るんですか…!」と訴えかけるシーンや童謡“この道”を佐久間由衣演じる神田好子と共に口ずさむ様子、楓が田中直樹(ココリコ)演じる戸越保育所所長・脇本滋に「もう疲れたんです…」とうなだれる場面に加えて、夏川結衣演じる愛育隣保館の主任保母・柳井房代、橋爪功演じる疎開先の世話役・近藤作太郎の姿などが映し出されている。アン・サリーが歌う主題歌“満月の夕(2018ver.)”を聞くこともできる。同曲は阪神・淡路大震災を題材に中川敬(ソウル・フラワー・ユニオン)と山口洋(HEATWAVE)が共作した“満月の夕”のカバーとなる。

■アン・サリーのコメント
有史以来、戦争や自然災害、老い、病、死など繰り返される苦しみは絶えることがありません。
しかし、荒れ野の中でも力強く芽吹く草花があるように、口を衝いてどうしても歌わずにはいられないうたがありました。
「満月の夕」は、多くの人々の再生への支えとなっていることを、歌うたびに実感しています。

『あの日のオルガン』 ©映画「あの日のオルガン」製作委員会