利緒「またひとつ、恋が始まらずに終わった……」

11月29日(木)深夜放送のドラマプリティが多すぎる』(日本テレビ系)第7話。

雑誌『Pipin』次号分の校了を迎えた利緒(佐津川愛実)たち。瑠美(池端レイナ)は沖縄旅行、佑子(矢島舞美)は彼氏が待っている、さとみん(小林きな子)は合コン、詩織(堀内敬子)は接待、そして利緒は旧友の結婚式と、それぞれに退勤後の予定が入っていた。
しかし、そこにアパレルブランドデザイン盗用により商品自主回収のニュースが。翌日の朝7時までに、誌面の写真を差し替えなければいけないことになってしまう。

クリスマス忘年会シーズンを思わせるお仕事あるある
このあと大事な予定があるのに! と慌てながら仕事をした覚え、確かにある。12月に入りクリスマス忘年会シーズンが近づくと、定時間際の社内が妙にそわそわし出すという雰囲気も、感じたことがある。今回は、そんな風にそわそわと慌てる利緒が主人公だった。

大学の友だちの結婚式に行く予定の利緒。普段より髪の毛も丁寧に巻き、メイクもネイルもドレスも淡いピンクでまとめている。

さとみん「りっちゃん、私たちこのままじゃ、カワイイものを追い求めているうちに干からびていくよ〜!」

彼氏との予定がある瑠美と佑子、彼氏を見つけに合コンに行くさとみん、結婚式に出会いがないか期待する利緒、詩織は接待にしてはセクシーな格好をしている。佑子と新見(千葉雄大)以外は、仕事終わりに会社で戦闘服に着替えたようだ。ファッション関連のお仕事だと、そういうことも許される雰囲気があるのだろうか。

新見の元同僚で、利緒の大学の同級生である近松(中尾明慶)は、結婚式で利緒に告白すると言っていた。恋人がほしい! というみんなの思いの中で、新見だけが「そんなもんなんですねえ」と淡々と仕事をする。お仕事ドラマである『プリティが多すぎる』が、これまで過度に恋愛要素を入れずにいられたのは、新見のキャラクターのおかげだったのかもしれない。

「カワイイ」は働く女性へのリスペクト
他のみんなを予定に送り出し、新見と利緒はなんとか二人で差し替え作業を終えた。と、思ったそのとき、すでに沖縄に行ってしまっていた瑠美の担当ページの作業をしていないことに気づく。結婚式はもう二次会が始まる時間。そこにモデルのキヨラ(長井短)がやってきて、新見とご飯に行きたいとわがままを言う。さらに、要領を得ないクレームのような謎の電話まで。

一度は諦めたが、「やっぱ絶対行くから!」と友達にSNSメッセージを送った利緒。「絶対行く」と連絡して自分にブーストをかけるの、お仕事あるあるだ。でも、結局終わらなくて行けないのも、悲しいけどあるある……。

ボロボロになった利緒を見て、「なんか……、可愛くない……、可愛くなかったような……」と戸惑うキヨラ。でも、新見はそんな仕事に一生懸命な利緒を見て、笑顔になる。

新見「ちょんまげ頭で、まんまる眼鏡で、全力でカワイイを守ってるって。そのほうが“らしい”ですよ」
利緒「はあ?」
新見「カワイイってことですよ」
利緒「馬鹿じゃないの、何言ってんの?(笑)

近松が利緒に告白すると聞いて、ちょっとだけ結婚式に行かせたくないような顔をしていた新見。でも、「カワイイ」と言われても「馬鹿じゃないの」と利緒が茶化し、この二人がカップル成立! と簡単にいかないところがまたカワイイ。

5話、6話で、新見は自分が感じた「カワイイ」を、こう定義していた。

新見「いまの時代、女性は強いです。自分の足で凛と立つ彼女たちはかっこいい」

新見が利緒に言った「カワイイ」は、仕事に邁進する女性へのリスペクトだ。利緒が主人公の回。読者のために一生懸命働く利緒の姿を、新見の目を通して見せた。それによって、新見の「カワイイ」観がまた少し深まったことが感じられた。

第8話は、12月6日深夜放送(一部地域を除く)。新たなPipinモデルとして、川島海荷が登場する。川島海荷が演じる珠里の可愛さを、新見は見つけ出すことができるか。

(むらたえりか

▽配信サイト
Hulu

ドラマプリティが多すぎる』(全10話)
日本テレビ系 10月18日(木)スタート 毎週木曜24時59分〜
出演:千葉雄大、佐津川愛美、小林きな子、矢島舞美、池端レイナ、黒羽麻璃央、長井短、森山あすか中尾明慶、堀内敬子、杉本哲太
原作:大崎梢『プリティが多すぎる』(文春文庫)
脚本:荒井修子、渡邉真子
音楽:西口悠二、Chocoholic
ドラマ「プリティが多すぎる」オリジナル・サウンドトラック
制作:千野成子、 池田健司
プロデューサー:小田玲奈、松永洋一(R.I.S Enterprise)、森有紗
演出:久保田充ほか
制作プロダクション:R.I.S Enterprise
(c)日本テレビ
公式サイトhttp//www.ntv.co.jp/pretty/

イラスト/まつもとりえこ