雲南大学への4日の取材によると、同校と中国科学院上海生命科学研究院が協力し、四川キンシコウの起源と進化の歴史の研究で重要な進展を実現した。研究成果はすでに、進化生物学の世界トップクラスの学術誌「Molecular Biology and Evolution」に掲載された。科技日報が伝えた。
四川キンシコウは中国の有名な絶滅危惧野生保護動物で、四川省以北及び甘粛省の一部地域、陝西省秦嶺山脈、湖北省神農架自然保護区のみに分布している。この3集団の野外個体数も2万頭未満となっている。
研究チームは集団遺伝学の角度から、核ゲノム、ミトコンドリアゲノム、Y染色体という両親と母方・父方の3種の遺伝子マーカーを利用し、現存する3カ所の四川キンシコウの起源と移動の過程を全面的に説明した。研究により、3種の遺伝子マーカーが四川キンシコウの3地域の異なる集団構造を示していることが分かり、また核ゲノムの分析により彼らの間に対称的な双方向の遺伝の流れがあったことが明らかになった。ミトコンドリアゲノムとY染色体の分析により、非対称の遺伝の流れがあったことが分かった。さらなるシミュレーションと分析により、異なる集団構造と遺伝の流れは不完全な血統分類によって引き起こされたものではなく、四川キンシコウの性別の傾向的な拡散の差による結果であることが明らかになった。
また集団の歴史のシミュレーションと分析は、四川キンシコウの先祖が当初は中国中部と南西の山間部に広く分布していたことを裏付けた。その後の古代気候変動により集団が隔離された。約2万4500年前、神農架の集団が最も早くその他の集団から離れ、活動範囲を縮小し、湖北省神農架などの山脈の間にとどまった。その後秦嶺山脈の集団が約1万3500年前から四川省・甘粛省の集団から離れていった。集団の移動において、不均衡な遺伝の流れが生じた。(提供/人民網日本語版・編集/YF)

雲南大学への4日の取材によると、同校と中国科学院上海生命科学研究院が協力し、四川キンシコウの起源と進化の歴史の研究で重要な進展を実現した。