中国メディア・東方網は5日、サッカーJ1リーグ得点王に輝いた名古屋グランパスのFWジョージョアン・アウヴェス・デ・アシス・シウヴァ)選手が、このほど「日本は住みやすい。中国はスモッグや排気ガスで辛かった」と語ったと報じた。中国の大気汚染に対する苦言を呈した外国人選手が、また1人増えたようだ。

 記事は、元ブラジル代表のジョー選手について、コリンチャンス、CSKAモスクワマンチェスター・シティなどの強豪クラブを渡り歩き、2016年には中国スーパーリーグの江蘇蘇寧でプレーしたことを紹介。途中加入しで17試合に出場し6ゴールを挙げるも同年限りで退団、昨年のコリンチャンス復帰を経て今年は名古屋グランパスプレーし、クラブのJ1残留に大きく貢献したと伝えている。

 そして、日本と中国のクラブでプレー経験を持つジョー選手が両国の生活について「日本は済むのにベストな国。中国のスモッグと排気ガスは非常に辛かった」と語ったと紹介した。

 近年、数多くの大物外国人選手が、高額オファーに応じて中国のクラブでプレーしてきた。しかし、退団後に大気汚染に対する不満をこぼしたり、大気汚染を理由に中国行きを拒んだりというケースも少なくない。

 2017年1月には、当時トルコガラタサライから移籍先を探していたポドルスキ選手について「北京のスモッグが深刻なため、北京国安への加入を諦めた」との報道が中国メディアで流れた。ポドルスキ選手は、結局ヴィッセル神戸に加入している。

 また、13年に天津泰達でプレーするも、2年契約を1年で破棄して退団した元豪代表エリク・パールタル選手は「大気汚染が深刻な日がほとんどで、タバコを毎日30本吸ったり、エンジンがかかった車がある閉じたガレージに数時間いたりするようなものだった。もう耐えられない」と語ったと伝えられている。

 さらに、16年に広州富力でプレーしたスウェーデングスタフ・スヴェンソン選手は、退団後のインタビューで北京での試合について「ホテルから出たら、一口も呼吸したくなかった。このような環境でのプレーでは、みんなクラブに給料を増やすよう要求すると思う。寿命が何年か縮まりそうだ」とコメントしたことが中国メディアに紹介された。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)

J1得点王・ジョーの「中国は空気が汚かった」発言・・・そう感じていた「助っ人選手」は、彼だけではない