この世界の大部分は、外向的な人に優しくできています。学校や会社などあらゆる社会的なシーンを切り取っても、活躍できるスターは外向的な人ばかり。そんな世の中に、内向的な人は「場違い」と感じてしまうことも少なくありません。しかし、「内向的な人はありのままでは幸せになれない」というわけではないのです。

内向的な人は、世間的に求められている外向性と、自分の外向性を「比較」して、自分の水準がそこに達していないと感じた時に、自己重要感を満たせずに不快感を感じてしまいます。また、内向的な人の「幸せ」は「自分に正直かどうか」といった指標も大きく関わってきます

たとえば、内向的な人が外向的な人のマネをして明るくふるまい、いつもより饒舌になったところで、それは「偽りの自分」であり、決してその行為によって満足感を高めることはできません。それでは、内向的な人はどうしたら生きやすくなるのでしょうか。

メルボルン大学のロドニーローン氏は、オーストラリアに住む18~61歳(平均24歳)349人に対してオンライン調査を実施しました。測定されたのは、彼らの「内向性・外向性」、「幸福度」、「自分に正直かどうか」また「世間から求められている外向性との差」などについてです。

Quiet Flourishing: The Authenticity and Well-Being of Trait Introverts Living in the West Depends on Extraversion-Deficit Beliefs
https://link.springer.com/article/10.1007/s10902-018-0037-5

その結果、「内向性」が高かった参加者は「世間から求められている外向性との差」についても高いスコアを示していることが分かりました。つまり、内向的な人ほど自分はより外向的であるべきであると考えているということです。

また、「外向性」が高かった参加者は「自分に正直かどうか」といった項目においても高いスコアを示していました。これについては、世間は外向的な人を求めており、外向的な人はただ自分に正直にいるだけで居心地よく生きることができているといったことがいえるでしょう。

確かにこの結果をみれば、世界は内向的な人にとって生きにくい場所であることに違いはありません。しかし一方で、その「生きにくさ」が単に世間から求められるものとの「比較」によってもたらされているのであれば、内向的な人がとるべき選択肢は明確です。それは、自分を世間に合わせるのではなく「自分自身に対して正直になること」です。

国や文化の違いによって、求められる「外向性」も様々です。そして環境を変えるたびにそこに合わせてしまっては、肝心な「幸せ」を感じにくくなってしまいます。自分が内向的であると感じている人は、世間のニーズに合わせるよりも「本当の自分」と向き合い、ふだん閉じ込めてしまっている「自分の声」を汲み上げてあげましょう。

 

しかし、何かと外向的な面が受け入れられるこの世界。中々「ありのまま」で生きるのは難しい部分もあります。生きにくさを感じている人は、まず「周りの求めている自分」と「本当の自分」を切断する作業から始めてみると良いかもしれません。

 

「一人が好き」なのは内向的ではなく、実は「自律傾向が高い人」だった

 

via: psychologytoday / translated & text by なかしー

 

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