痛ましい事故が球界を襲った。
今季エンゼルスでプレーしたルイス・バルブエナ内野手と、横浜とロッテでプレーしたホセ・カスティーヨ内野手が6日(日本時間7日)、母国ベネズエラで交通事故のため死亡したと地元メディアが伝えた。
元ヤクルトのカルロス・リベロ内野手も同乗していたが無事という。
バルブエナはメジャー通算114本塁打のスラッガー。15年にはシーズン25本塁打、17年には同22本塁打をマークしていた。陽気な性格で大谷翔平とも仲が良く、2人でじゃれあう姿がテレビ中継で何度も映されていた。
2人の訃報を受け、エンゼルスの公式ツイッターも「深い悲しみを覚えます。ご遺族には心よりお悔やみ申し上げます」と追悼の意を表した。
ホセ・フェルナンデス
現役選手の突然の事故死。近年で思い出されるのが、マーリンズに在籍したホセ・フェルナンデス投手の急死だ。
2016年9月25日、マイアミビーチでボート事故のためこの世を去った。キューバ出身の24歳。メジャーリーグを背負って立つ大エースになると、将来を嘱望されていた。
13年にメジャーデビューすると、その年12勝6敗、防御率2・19で新人王に。16年も29試合に先発し、16勝8敗、防御率2・86の好成績。その時点でリーグ2位の253三振を奪っていた。
エイデンハート
同じく未来のエースと目されながら、若くして亡くなったのがエンゼルスのニック・エイデンハート投手。2009年4月8日、享年22歳という若さだった。
メジャー通算3試合登板と実績はなかったが、エイデンハートは09年開幕先発ローテーションに抜てきされた。開幕3戦目の4月8日のアスレチックス戦に先発し、6回無失点と圧巻の投球。その夜、不幸な交通事故に巻き込まれた。交差点で停車中、赤信号無視の車に突っ込まれ即死。完全なもらい事故だった。
その後、球団はチーム選出の最優秀投手賞として「ニック・エイデンハート賞」を設け、哀悼の意とした。
ロベルト・クレメンテ
パイレーツ一筋で18年間プレーし、通算3000安打という名選手。1972年12月31日、大地震で被災したニカラグアへ支援物資を届けるため乗り込んだチャーター機が墜落。38歳だった。
死因もそうであったし、生前から慈善事業に積極的だった。慈善事業を表彰するコミッショナー特別賞が「ロベルト・クレメンテ賞」とあらためられた。今では多くのメジャーリーガーが「MVPよりも名誉ある賞」と口にするほどだ。
事故は不意に、誰にでも襲いかかる。だが、まだ未来のあるアスリートが、突然その命を絶たれるショックは計り知れない。遺族はもちろんだが、多くのファンも深い悲しみに暮れる事となる。
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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