大宮アルディージャは9日、新監督に高木琢也氏(51)を招へいしたことを発表した。

▽1年でJ1昇格を逃した大宮は、石井正忠監督が退任。後任監督が決まらない中、選手の退団が発表されていたが、横浜FCV・ファーレン長崎をJ1に導いた高木監督を招へいした。高木監督はクラブを通じてコメントしている。

大宮アルディージャのファン・サポーターの皆さま、はじめまして、高木琢也です。来シーズンより大宮アルディージャの監督に就任することになりました。よろしくお願いします」

「私が掲げる第一の目標は、J1昇格です。選手一人ひとりがアグレッシブな戦いができるよう、これまでのJクラブ監督の経験を注ぎ込みます。そして、大宮アルディージャに関わる全ての人たちと共に、目標に向かって尽力します。皆さん、応援よろしくお願いします」

長崎県出身の高木監督は、現役時代はサンフレッチェ広島ヴェルディ川崎(現東京ヴェルディ)、コンサドーレ札幌(現北海道コンサドーレ札幌)でプレー。日本代表としても44試合に出場し27得点を記録。“アジアの大砲”の愛称で親しまれていた。

▽引退後は、日本大学横浜FCコーチを務めると、2006年から横浜FCの監督に就任。すると、堅い守備を構築しJ2で15戦無敗と結果を残し、「ハマナチオ」と名付けられるまでに。就任1年目でチームをJ1昇格に導いた。

▽その後、東京Vでコーチを務め、2009年に監督に就任。2010年からはロアッソ熊本、2013年からはV・ファーレン長崎で監督を務めた。

▽長崎では、就任3年目の2015年に明治安田生命J2リーグ6位フィニッシュでJ1昇格プレーオフに進出。2017年にJ2リーグ2位の成績を収め、クラブとして悲願のJ1リーグ初昇格に導いた。

▽今シーズンは序盤こそ4連勝を飾るなど善戦したが、J1リーグ第32節終了後にJ2リーグ自動降格圏17位以下が確定。後日にJ1ライセンス不所持のFC町田ゼルビアJ2リーグ4位で終戦したため、J1リーグの自動降格枠が減らず、1年での降格が決まり退任していた。

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