警察官(coward_lion/iStock/Getty Images Plus/写真はイメージです)

街の安全を守ってくれているお巡りさん。その仕事の中には、不審な人物を呼び止めて話を聞く「職務質問」がある。これは、警察官職務執行法第2条で定められている行為だ。

夜、無灯火自転車に乗っていたり、繁華街を歩いていたりしたときに、警官に声をかけられた経験者もいるだろう。その割合は、どれくらいなのだろうか?

 

■2割が職務質問の経験あり

しらべぇ編集部が、全国20〜60代の男女1,537名を対象に調査したところ、「職務質問されたことがある」と答えたのは全体の19.5%。

職務質問

しかし、その内訳は、男性では30.6%が経験アリなのに対して、女性ではわずか8.5%と、女性はほとんど職務質問を受けていないことが判明した。

 

■50代男性が突出

男女比が大きいとしても世代差はあるのだろうか。くわしく見てみると…

職務質問

経験率のため、一般的には年齢が上がるほど割合が多くなるはずだが、男性のほぼすべての世代が3割弱にとどまるの対して、唯一突出したのは、50代で37.5%。全般的に低い女性でも、50代女性は11.8%と比較的割合が高くなっている。

 

■「自由業」は職質されやすい

ここで、職質経験率の高い男性に絞って、職業別の割合を見てみよう。

職務質問

もっとも職質された人の割合が高いのは、自由業。作家やフリーライター、フリーカメラマン、映像作家など、組織に属さずフリーランスで働く人たちだ。男性でもスーツを着る機会が少なく、警察官にとっては怪しく見えるのかもしれない。

また、自営業者やアルバイトの男性も、やや職質を受けやすいようだ。一方で、会社員は28.5%と男性の平均値を下回っている。

忙しいときに呼び止められて、不快に感じる人もいるだろうが、男性では3割が経験しているということも覚えておこう。

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(文/しらべぇ編集部・タカハシマコト

【調査概要】 方法:インターネットリサーチ「Qzoo」 調査期間:2018年10月19日~2018年10月22日
対象:全国20代~60代の男女1,537名(有効回答数)

「ちょっとキミィ!」 警察官に職務質問を受けたことがあるのは圧倒的に男性と判明