武藤嘉紀が所属するニューカッスルは9日、プレミアリーグ第16節でウォルバーハンプトンと対戦し、1-2で敗れた。武藤は出場しなかった。

▽現在3勝4分け8敗で15位に位置するニューカッスル。第11節のワトフォード戦で初勝利を挙げると、その勢いのまま3連勝を収めたもののここ2試合は再び白星から遠ざかっている。3試合ぶりの勝利を目指す今節は、前節のエバートン戦からスタメンを3人変更。アジョセ・ペレスクラーク、リッチーらが起用された。武藤はベンチスタートとなった。

▽試合を動かしたのは前節にチェルシーを逆転で下したウルブズ。17分、右サイドのエウデル・コスタが左足でクロスを送ると、ジョッタがゴール前で胸トラップ。そのまま冷静にゴールに流し込んだ。

▽しかし、ニューカッスルもやり返す。22分にロンドンのFKがクロスバーに直撃すると、その流れのままロンドンが右サイドからクロスを供給。これをニアでアジョセ・ペレスが頭で逸らすように流し込み、すぐに同点に追いついた。

▽後半からF・フェルナンデスを下げてマンキージョを投入したニューカッスルは、51分にクラークが惜しいヘディングシュートを放つなど良い入りを見せた。しかし57分に、ジョッタに背後を取られたイェドリンがユニフォームを引っ張って倒してしまう。するとこれが決定機阻止と見なされ一発退場の判定に。残り時間を10人で戦うことになってしまった。

▽数的有利のウルブズは61分に2選手を同時交代。75分にはカウンターからその交代で入ったヒメネスがボックス左に侵入しシュートを放つがクロスバーを直撃する。80分にも自陣ゴール前からカウンターを発動。左サイドをヒメネスが一気に駆け抜けゴール前にクロスを送る。ここに飛び込んだ途中出場のギブス=ホワイトはスルー。後ろからドハーティがシュートを放ったが、ゴール左を突いたシュートはGKドゥブラフカのビッグセーブに防がれた。

ニューカッスルは終盤に差し掛かり、ロンドンを下げてホセル、アツを下げてケネディを投入。この時点で3枚の交代枠を使い切ったため、武藤の出場の機会はなくなった。

▽攻勢を強めたいニューカッスルだがチャンスなく時間が経過。このまま終わるかに思われたが後半アディショナルタイムに試合が動いた。自陣でボールを奪ったウルブズはすぐにジョッタにボールを渡す。ジョッタは敵陣中央をドリブルで切り裂くと、ヒメネスのフリーランを囮にしながらボックス左からシュートまで持ち運ぶ。このシュートはGKにセーブされたものの、こぼれ球をドハーティが頭で押し込んで土壇場で勝ち越しに成功した。

▽その後まもなく試合終了の笛。数的不利から試合を覆せなかったニューカッスルはこれでリーグ戦3試合未勝利。ウルブズは前節のチェルシー戦に続き2連勝を収めた。

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