▽コパ・リベルタドーレス決勝2ndレグ、リーベル・プレートvsボカ・ジュニアーズの“スーペルクラシコ”が9日に行われ、延長戦の末に3-1でリーベル・プレートが勝利している。この結果、リーベル・プレートが3年ぶり4度目の南米王者に輝いた。

11月24日に開催予定だった同一戦だが、ボカ・ジュニアーズの選手バスがスタジアムに向かう道中で、過激なリーベル・プレートサポーターの襲撃に遭い中止に。この騒動を受け、南米サッカー連盟(CONMEBOL)は開催日を翌日にずらすことを発表していたが、ボカ・ジュニアーズ側から試合をできるコンディションにないという申し立てを受けたことにより、CONMEBOLは開催日未定のまま再延期を発表した。

▽そして、同29日にCONMEBOLは安全性と中立性を考慮し、インフラが整っていてアルゼンチンとも深いつながりがあるサンティアゴ・ベルナベウでの開催を発表。およそ4000人の警備員を配置された厳戒態勢の中、南米王者を決める2ndレグが行われた。

▽1stレグをドローで終えた両雄の一戦は、立ち上がりから激しいボールの奪い合いを見せる。すると11分、ボカはセットプレーからファーストチャンスを迎える。セバスティアン・ビジャの右CKをゴール前に飛び込んだカルロス・イスキエルドが頭で合わせると、ゴールエリア左に流れたボールをパブロ・ぺレスがボレーシュート。しかし、このシュートは相手GKの正面を突いた。

▽一進一退が続く中、ボカは30分にビッグチャンス。ペナルティーアーク左で獲得したFKをダリオ・ベネデットが直接狙うと、壁に当たったルーズボールをボックス右のパブロ・ぺレスがシュート。しかし、これはミルトン・カスコのブロックに当たり、ゴール左に逸れた。

▽すると43分、ボカは自陣ゴール前からカウンターを発動。中央を持ち上がったナヒタン・ナンデスがセンターサークル手前から絶妙なロングスルーパスを供給すると、これで相手DFの裏に抜け出したベネデットが、ボックス中央から冷静にゴール右隅へシュートを流し込んだ。

▽1点を追うリーベル・プレートは、後半立ち上がりからボカゴールに襲い掛かる。すると68分、エセキエル・パラシオスとのパス交換でボックス右から侵入したイグナシオ・フェルナンデス折り返しを供給。これを中央のルーカス・プラットがダイレクトで流し込み、リーベル・プレートが試合を振り出しに戻した。

▽後半終盤にかけてはこう着状態が続き、1-1のまま90分が終了。延長戦にもつれ込んだ。その延長戦では、同前半2分にウィルマル・バリオスに2枚目のイエローカードが提示されて10人となったボカに対して、リーベル・プレートは同後半4分に勝ち越す。

▽敵陣で細かくパスをつなぐと、カミロ・マジャダの左クロスをボックス手前で受けたフアン・キンテーロがワントラップから左足一閃。強烈なシュートがゴール右に突き刺さった。

▽勝ち越したリーベル・プレートは、試合終了間際にもカウンターからゴンサロ・マルティネスがゴールネットを揺らし、3-1で勝利。3年ぶり4度目の南米王者に輝いたリーベル・プレートが、13日からUAEで行われるクラブ・ワールドカップへの切符を手にした。

リーベル・プレート 3-1 ボカ・ジュニアーズ
【リーベル・プレート
プラット(後23)
キンテーロ(延長後4)
G・マルティネス(延長後17)
【ボカ・ジュニアーズ】
ベネデット(前43)

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