異例のマドリード開催となったリーベルとボカの南米頂上決戦を現地観戦

 サポーターの暴徒化によって延期され、異例のスペインマドリード開催が決まった南米クラブ王者を決めるリベルタドーレス杯決勝の第2戦が現地時間9日に行われ、延長戦の末にリーベル・プレートが宿敵ボカ・ジュニアーズを3-1で破り、2戦合計5-3で3年ぶり4度目の同タイトル制覇となった。スペイン紙「マルカ」によると、異例づくしの決戦を、バルセロナアルゼンチン代表FWリオネル・メッシらが観戦したことが話題になっている。

 本拠地ブエノスアイレスで、リーベルサポーターがボカのチームバスを襲撃するなど混乱が収まらず、レアル・マドリードの本拠地サンチャゴ・ベルナベウで開催されたこの一戦。試合は前半終了間際にFWダリオ・ベネディットのゴールでボカが先制すると、後半23分にリーベルがFWルーカス・プラットのゴールで追いつく。第1戦を2-2で折り返していたがアウェーゴールは採用されないため、延長戦に突入した。

 ただ、ボカは延長前半2分にMFウィルマル・バリオスが、この日2枚目のイエローカードを受けて退場し、数的不利に。それを生かしたリーベルが延長後半4分、同アディショナルタイムにゴールを積み重ね、勝利を手にした。

 白熱した宿敵同士の一戦は、アルゼンチンが誇るスーパープレーヤーの興味も惹いていた。前日にリーガ・エスパニョーラ第15節エスパニョール戦(4-0)で直接FKを2発決めたメッシをはじめ、DFジョルディ・アルバ、MFセルヒオ・ブスケッツ、DFジェラール・ピケもこの一戦を観戦。特にメッシがスタジアム内に現れると、観戦に訪れたファンは「レオ! レオ!」と大歓声を挙げた。またメッシは長男のチアゴ君も連れていた。

 普段メッシらにとっては、「エル・クラシコ」で完全アウェーとなるサンチャゴ・ベルナベウ。スタンドで観戦したアルゼンチンの「スーペル・クラシコ」では、“レアル本拠地”で大きな歓声を浴びるという光景が広がっていた。(Football ZONE web編集部)

バルサFWメッシ【写真:Getty Images】