「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」の公開から3年5か月。
待ちに待ったシリーズ第3弾、「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」の公開日がやってきました。
新宿バルト9では、「世界最速上映」と銘打ち、公開日11月17日の午前0時から、全9スクリーンで先行上映を実施。ローソンチケットで販売された前売りチケットは、即完売しました。
筆者も、誰より早く「Q」を観ようとチケット争奪戦に挑んだものの、結果は惨敗。携帯で時報を聞きつつ、発売時間ジャストにLoppi(ローソンにあるチケット販売機)からアクセスしたのに……。どうやったら、勝てたの?
しかし、深夜3時30分から上映される回のチケットはゲット。「世界最速」ではないけれど、世界でもわりと早めに「Q」を観てきました。
16日の夜、「金曜ロードSHOW!」で放送された「破」を観てから新宿へ。「破」の放送後には、「Q」の冒頭6分38秒も先行放送されたそうですが、あえてそれはパス。どうせなら、劇場の大スクリーンで、最初から楽しみたいじゃないですか。
バルト9の入っているビルに到着すると、その周辺には、「Q」のグッズショップや「EVANGELION STORE」など関連商品の販売ブースが9店舗も並び、コスプレ姿のお客さんも。「エヴァンゲリオンレーシング」のテントには、綾波レイを担当しているレースクイーンの水谷望愛さんも来ていましたよ。
ひと通り、売店を冷やかした後はバルト9の中へ。
上映前にパンフレットを購入しようと思ったのですが、この先行上映中は、チケットチェック制で、映画を見た後にしか買えないとのこと。ネタバレ対策が厳重なんですね。素晴らしい。
そして、3時30分ジャスト。他の映画の予告やおなじみ「NO MORE 映画泥棒」のCMも流れないまま、上映開始……っと思ったら。スクリーンに映し出されたのは、特撮短編「巨神兵 東京に現わる 劇場版」。
そういえば、同時上映なんですよね。
すごい映像だけど、先月まで開催されていた「館長 庵野秀明 特撮博物館」で観たよ! 「Q」を早く~。
約10分の短編上映が終わり、ようやく始まった「Q」。
舞台はいきなり宇宙空間です。
え、このメカは何?
何やってるの?
このキャラは誰?
あの人はどうしたの?
え? この声は?
で、そのエヴァは何?
「破」のラストから続く、
「ロンギヌスの槍に貫かれた初号機は?」
「月から飛来した、渚カヲルとマーク6は?」
などの謎は放置したまま、次々と新たな疑問が生まれていきます。
もう、頭の中は疑問符だらけ。
きっと、タイトルの「Q」には、「Question」という意味もあるに違いない。
物語が中盤へ向かうにつれて、いくつかの疑問は明らかにもなるものの、その何倍もの謎が新たに浮上。
ていうか、シンジ君、何やっちゃってんの?
一方的に語られていく未知の情報を処理しきれず、翻弄されながらも、物語には惹き込まれていく。この「何が何だか分かんないけど、面白い」という感覚、すごく懐かしい。
これぞ、エヴァ。
「序」と「破」は、少し親切設計の作品になっていて、庵野監督も丸くなったな、なんて思ったものですが、まるで、TV版の後半や旧劇場版の庵野監督が戻ってきたよう。
これなら、「金曜ロードSHOW!」での先行放送を見ていても問題なかったですね。この映画、冒頭の6分程度を観たくらいでは、全然ネタバレにならない。
上映終了後、購入したパンフレットを読んでも、いまだ頭の中は疑問符でいっぱい。
とりあえず、近日中に再見する予定ですが、解析が得意な人たちの感想も気になるところです。
あ、これから「Q」を観る人は、エキレビライターのたまごまごさんが書いた、「序」と「破」のレビューに目を通しておいた方が楽しいですよ。
「Q」を観たときに「お~」って思うポイントが増えるはず。
あと、パンフレットは「通常版」(800円)と「豪華版」(1500円)があるのだけれど、内容の違いがちょっと分かりにくいので解説しておきます。
「豪華版」には、「Q」の場面カット、キャストインタビュー、設定資料などを収録。インタビューも設定資料も、ボリューム感ありますよ。
「通常版」は、豪華版に収録されている内容のダイジェスト版という形。その代わり、「巨神兵 東京に現わる 劇場版」の場面カットや設定も収録されています。
「Q」のキャラ設定やキャストインタビューに興味のある人には、断然、「豪華版」がオススメですね。
さて、ここまで、ネタバレに留意しながらレポートを書いてきたのですが、ど~しても誰かに言いたいことがあるので、最後にひとつだけ、ネタバレな感想を書いて良いですか?
大丈夫?
言いますよ?
やっぱり、三石琴乃さんの艦長ボイスはカッコ良いな~。
「主砲! て~~~っ!」
痺れる!
(丸本大輔)
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