9日放送の『上沼・高田のクギズケ』(読売テレビ系)で、上沼恵美子が『M-1グランプリ2018』(朝日放送系)の審査について自身を揶揄したとろサーモン久保田かずのぶとスーパーマラドーナ武智の騒動について皮肉を連発した。

 番組冒頭、「あのちょっと一言よろしいでしょうか」と切り出すと、「あの私ね、ネットとか知らなくて疎くて。アナログ女で申し訳ないんですけど、先週でしたかね、『M-1グランプリ』やりまして、それで誰かがあの、凄いことになってるらしいんですよ。炎上して」と発言。

 そして、「私は依怙贔屓もしませんし、審査を何年もやらせていただいて、本当に何年も真剣に審査をさせていただいています。ですから間違いなく、私の意見の審査でございますので、どうかよろしくお願いしたいということ」

 と審査員の姿勢について理解を求める。さらに、とろサーモン久保田とスーパーマラドーナ武智については、

 「お2人のことは全く私はなんとも思っておりません。暴言だなんだと言ってますけども、全然結構です。悪いけど興味ないです。悪いけどこのへんで堪忍してくださいませ」

 とバッサリ。すると、「何も知らない」という高田純次が、「じゃあ来年から僕が出るようにしましょう」と笑いにする。上沼も「よろしくお願いいたします。バトンタッチ」と乗った。上沼は「興味がない」とし、最後は笑いにしたものの、その表情は厳しさに溢れており、一連の騒動はやはり不愉快だったようだ。

 そんな上沼の嫌味が炸裂したのが番組中盤。「暴走老人が多い」という話題で、自身の複数番組で前説を務めていたというお笑いコンビ・祇園に「師匠はいるんですか?」と質問。祇園の2人が「NSCという養成所出身なので(いない)」とコメントすると、上沼は「師匠とか師弟関係がないから礼儀正しくない人が多いな、今」と強烈な皮肉。

 祇園の2人はびっくりしてしまうが、「祇園はしっかりしてるよ」とフォローを入れた。この「礼儀正しくない人」が誰を指しているのかは、不明だ。

 そして、番組の最後には、上沼が「酔うと気が大きくなる。なんでも上げたくなる」などと発言。すると、祇園の2人が「じゃあ飲みに行かせていただいていいですか」と立候補すると、上沼は「待ってたわ今度行こうね、ぜひぜひぜひ」と笑顔を浮かべる。

 しかし、最後に「でもね、若手の漫才の方のぐでんぐでんは嫌です」と強烈な嫌味。スタジオは笑いに包まれ、エンディングとなった。

 番組内で2人の騒動に直接触れることはなかったが、節々に嫌味を入れ、笑いを取るとともに、「許さない」というメッセージとも取れる強烈な皮肉を入れた上沼。この内容を見た視聴者は「格が違う」「しっかり笑いを取って嫌味を言っているのは凄い」などと、上沼の話芸を称賛した。

 酔った勢いで上沼に「喧嘩を売った」とろサーモン久保田とスーパーマラドーナ武智だったが、残念ながら格が違いすぎたようだ。