村本大輔

9日放送の『THE MANZAI 2018』(フジテレビ系)にお笑いコンビ・ウーマンラッシュアワーが出演。沖縄基地問題、原発問題などの社会問題に切り込み、話題になっている。

 

■「笑ってごまかすなよ」

漫才が始まると、村本大輔は「芸人は社会問題なんて放っておけばいい、関係ないと言いました。目先の笑い、目先の好感度、目先の金のためなら平気で立場の弱い人たちを無視できる最低な芸人」と相方の・中川パラダイスを紹介しながら社会問題を語ることへの批判についてチクリ。

さらに、LGBTの人々が「カミングアウト」という言葉を使うことについて、「自分が自分だと普通のことを言うのにカミングアウトという言葉を使わしている。この社会こそが普通じゃない」と切りつつも、一方で西日本豪雨で嵐・松本潤が被災地を訪れたことに「豪雨のあとに『嵐』が行っちゃだめ」と笑いを交えた。

その後もさまざまな問題をマシンガントークで語り続けた村本は、会場が大きな笑いに包まれた後に「漫才師だから最後は笑いにしましたけど、笑ってごまかすなよ」と低いトーンで発し、漫才を締めた。

 

■「よく言ってくれた」「歴史に残る」

「笑ってごまかすなよ」というメッセージを受け、ネット上では称賛の声があがる。

ウーマンラッシュアワーの二人は地上波でギリギリの事をTV生命を賭けてやってくれたと思う。より多くの無関心層には地上波しかない、そう考えての語句の選択と問題提議には感動した。『笑ってごまかすなよ』 シビれた〜歴史に残る殺文句だ。そしてTHE MANZAIの心意気の感謝!」

 

「えー! ウーマンラッシュアワーの漫才なんかすごかった! 村本相変わらず早口だし面白い 最後の『笑ってごまかすなよ』の捨て台詞まじかっけー」

 

ウーマンラッシュアワーの村本の台詞。全て的を得ている。最後の、バカ笑いしてる客に対して『漫才だから笑いにしたけど、オマエら笑ってごまかすなよ!』の意味がわかった視聴者が何人いるだろうか。国民の劣化は政治の劣化に直結すんだと、よく言ってくれたわ。まさにその通り」

■「残念」「寒くてヒャッとした」の声も

しかし、一方で批判的な意見も。社会問題をとりあげる漫才の内容自体の疑問も多いが、最後のセリフについても「寒い」「残念」といった意見があがっている。

「言ってた意見の内容は置いておいてウーマン村本の最後のセリフはすごいグッときたんだけど『笑って誤魔化すなよ』って言うならもっと爆笑かっさらうぐらいの漫才ならもっとグッときたのにな〜とは思ってしまった…残念」

 

「昨日テレビでウーマンラッシュアワーっての見たけど、社会性のあるネタをするのは全然良いとして、まったく面白くなかったけどな。特に最後の捨てゼリフは寒くてヒャッとした」

 

「昨日、何組か漫才見たけど、ウーマン、あれは漫才なの? 最後にそれらしきオチはあったけど、まったく笑えるポイントがなくて、夫と『おもしろくない』と。笑える人たちとは感性違うんだろうなと思った」

 

■「またおれの思う漫才を作ります」

賛否両論さまざまな声があがるが、村本は自身のツイッターで「またおれの思う漫才を作ります。ありがとうございました」と感謝。

さらに、インスタグラムでも「毎年恒例の賛否両論本当にありがたいです もっと勉強してもっと面白くなります いつもありがとうございます」とつづっている。

 

物議を醸したふたりの漫才。批判の声も少なくないが、社会問題を訴え続けていく姿勢は多くの人に響いたことは間違いないようだ。

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(文/しらべぇ編集部・鳩麦エスプレッソ

『THE MANZAI』ウーマン村本の「最後の捨て台詞」が物議 「歴史に残る」「寒い」