レアル会長が招聘に動くとされているレーブ監督、独代表後の可能性について言及

 ロシアワールドカップ(W杯)のグループリーグ敗退で批判を集めたドイツ代表のヨアヒム・レーブ監督は、「レアル・マドリードはどの監督にとっても面白いクラブだ」と語り、いずれクラブの指揮官に戻りたい考えを明かした。スペイン紙「スポルト」が報じている。

 過去にシュツットガルトやフェネルバフチェを率いたレーブ監督は、2004年にドイツ代表のコーチに就任。その後、06年にユルゲン・クリンスマン監督の後を継いでドイツ代表の監督を務めることになった。監督就任後はUEFA欧州選手権EURO2008で準優勝を果たすと、10年の南アフリカW杯では3位。14年のブラジルW杯で優勝を成し遂げた。

 しかし今夏のロシアW杯では、チームが不振に陥ったことでドイツ代表史上初のグループリーグ敗退。レーブ監督は大会後には多くの批判を集めながらも続投となった。

 そんなレーブ監督を以前からターゲットとしているのがレアルのフロレンティーノ・ペレス会長だ。現在レアルの指揮を務めるサンティアゴ・ソラーリ監督の後釜として、ペレス会長が招聘に動くのではとされている。

 レーブ監督は先日、ドイツテレビ局「ZDF」のインタビューで「私は数年間クラブの監督を務めていたが、まだ引退については考えていない」と宣言。改めて監督業に対する思いを明かした。

「代表監督として時間は、大半が過ぎていることは明らかだ。だからこそ、私が代表監督を後にすることを考えなければならない時が来るだろう。私はまだクラブの監督業に興味がある」

 将来的にクラブチームを率いる可能性を示唆したレーブ監督。その一方で、自身が率いたいクラブの“好み”について質問されると、「私は海外にいると思う。ドイツではない」とコメント。続けざまにレアルの本拠地であるサンティアゴ・ベルナベウかと問われ「レアル・マドリードはどの監督にとっても面白いクラブだ」と率直な思いを口にしている。

 ドイツ代表を数々の栄光に導いてきた指揮官は、代表監督の仕事をやり終えた後、どんな選択肢を選ぶのだろうか。(Football ZONE web編集部)

ドイツ代表のレーブ監督【写真:Getty Images】