▽今年の3月4日に、心肺停止で急逝した元イタリア代表DFダビデ・アストーリの死について、衝撃の情報が舞い込んできた。

▽2018年3月4日セリエAウディネーゼ戦を前に宿泊先のホテルで心臓が停止し、31歳でこの世を去ったアストーリイタリア代表でもあったフィオレンティーナのキャプテンの突然の死に世界中が悲しみに暮れた。

▽アストーリの死について調査が進められた結果、この死に関与しているとしてある2人の医師が浮上した。

▽これまで、アストーリの死因は徐々に脈が遅くなっていく徐脈性不整脈が原因だと言われていた。ところが、フィレンツェ検察などの調査によると、実際は段々と脈が速くなる頻脈性不整脈である可能性が生じた。

▽『LA NAZIONE』などイタリア各紙によると、頻脈性不整脈を招く恐れのある心筋症のひとつに、「不整脈源性右室心筋症」というものがある。これは初期段階ではほとんど症状がなく専門家でも判断を誤る可能性があるという。明らかに正常と思われていても、突如、突然死のリスクが6倍から7倍に跳ね上がることもあり、アスリートの突然死として最も多い死因のひとつとされている。

▽そして、その2人の医師はその兆候を前から掴んでいたのではないかとされている。2016年7月にアストーリの身体検査を行ったところ、運動負荷試験中に脈が跳んだり乱れたりすることを意味する心室性期外収縮が起こっていたことが判明。さらにその1年後の2017年7月には、超音波検査でも脈に異常が見つかっていたことが分かった。

▽そのような診断結果が出ていたにもかかわらず、異常なしと判断した上記の医師2名に、過失致死容疑の疑いがかけられているという。今後、フィレンツェ検察は更なる調査を進めていく模様だ。

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