千原ジュニア主演のドラマ「新・ミナミの帝王」シリーズの最新作2本が、2019年1月5日(土)、14日(月)にカンテレにて放送されることが分かった。

【写真を見る】清楚過ぎる!? 柳ゆり菜が前科ありの女性役

同作は、天王寺大、郷力也による漫画「ミナミの帝王」を実写化したもので、2010年から千原ジュニア主演で制作され、過去に15作品が放送されている。

千原演じる大阪ミナミの金貸し・萬田銀次郎は、借金はどんな手を使ってでも取り立てることから、貸し倒れ(貸した金を回収できなくなること)に遭ったことがなく、「ミナミの鬼」と恐れられている存在。

ストーリーは、依頼人が借金せざるを得なくなった問題に銀次郎が切り込んでいくというヒューマンドラマだ。

■ 窃盗の前科がある女性を熱演

2019年1月5日(土)昼3時から放送されるシリーズ16作目「―過去からの罠」には、大阪出身の柳ゆり菜がヒロイン役で出演する。

柳が演じるのは、過去にギャンブル依存症で窃盗の前科がある女性・本多麗奈。元受刑者を積極的に雇い入れ、更生の手助けをしている日野(上杉祥三)の経営するラーメン店でまじめに働いている。

だが、自分の店を持つことを夢みる麗奈は、詐欺グループにそそのかされて店の売上金を持ち逃げし、カジノを利用した高金利の投資詐欺に遭ってしまう。

■ 大阪出身の柳ゆり菜、関西弁の芝居は…

柳は「台本を読んで、詐欺ってこういう仕組みなんだなとすごく勉強になりました。麗奈については、素直で信じやすく、信用を失うようなことをされると卑屈になって暴走したり、でもそのあとに反省するというところは、根本的に自分と似ています。

間違いを犯すけれど、信じてくれている人がいるからこそ強くなれる、そういうメッセージがあるドラマです」と見どころを語った。

続けて「関西弁で演じることが快感。標準語だと出てこないような感情の動きが、自分のルーツの言葉だから、心が動きやすかった」と、大阪出身者ならではのナチュラルな大阪弁で演じることへの思いを明かした。

■ 千原ジュニア、大東駿介とドラマ初共演

千原とはバラエティーでは何度か共演したが、ドラマの現場では初めてという。今回の共演については「強面だけど優しい銀次郎。それはジュニアさんが持っている雰囲気そのもの、俳優の千原ジュニアさんをあらためて尊敬しました」と、撮影を振り返った。

また、今回初共演だという大東駿介に関しては「すごく面白いし、頭の回転も速く、相手の芝居のリズムをちゃんと分かって巻き込んでくれるので、自分がうまくなったように感じる。毎テイク演じ方が違うので新鮮です」と語った。

一方、千原も柳の演技を「関西の人だから、すごくナチュラルに、明るく前向きに生きていこうとする女性を演じていた」と高く評価。

大東も「(柳は)瞬間的集中力が高く、相手の芝居をすごくキャッチするタイプの人で、芝居していて楽しかった」と称賛していた。

最後に千原は「誰の身に起きてもおかしくないような題材を押さえていて、毎回感心している。今回もカジノとか、そういう詐欺が今ホンマにあるんやと。普通に勉強になると思います」と作品の見どころを語った。

■ あらすじ

大阪ミナミの金貸し・萬田銀次郎(千原)の顧客・日野正春(上杉)が営むラーメン店が開店25周年を迎えた。

元受刑者を積極的に雇い入れ、親身に更生の手助けをしてきた日野の店は、今やミナミの人気店に。従業員の本多麗奈(柳)にも前科があったが、いつか自分の店を持つことを夢見て真面目に働いていた。

ある日、麗奈は新入りの従業員・長山祐子(縄田かのん)から、開店資金をすぐに稼ぐ方法があると投資話を持ち掛けられる。そして、日野が受刑者たちを利用して金儲けをしていると吹き込まれた麗奈は迷った末に、店の売上金を持ち逃げ。

祐子に紹介された投資会社の社長・渡部栄治(橋爪淳)から、大阪に建設予定のカジノを利用した高金利の投資を勧められて100万円を預け、契約書にサインする。

同じころ、日野は失った金を穴埋めするため、銀次郎に借金を申し込んでいた。日野は過ちを犯した者が人生をやり直す手助けをすることが自分の使命だと話し、麗奈を追うつもりはないという。

まもなく、銀次郎の舎弟・坂上竜一(大東)が麗奈を発見。日野の思いを聞いた麗奈は悔い改め、渡部に金を返してほしいと申し出るが、法外な解約金を要求されてしまう。

謝罪に現れた麗奈から事情を聞いた日野は、それが1980年代に横行した“ペーパー商法”と同じ手口の詐欺だと気付く。日野は金を取り返してやると投資会社に乗り込むが、そこに現れた渡部の姿に表情をこわばらせる。

渡部は過去のある“過ち”を日野に突きつける。巨額の口止め料を請求された日野は、銀次郎に再び融資を懇願。銀次郎は、配下の矢倉紅(小芝風花)を渡部の会社に送り込む。(ザテレビジョン

「新・ミナミの帝王」最新作に出演する柳ゆり菜、千原ジュニア、大東駿介(写真左から)