2019年1月1日(火)に放送される「相棒season17 元日スペシャル」(夜9:00-11:15、テレビ朝日系)に、大地真央と西岡徳馬がゲスト出演することが分かった。また、及川光博演じる“2代目相棒”神戸尊も約2年ぶりに再登板することも決まった。

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今でこそ当たり前になってきたが、「相棒」の元日スペシャルは、2006年から歴史が始まった。それ以来、毎年元日にスペシャルを放送しては大反響を巻き起こしてきたが、“平成最後の元日”となる2019年も放送される。

2019年の元日スペシャル「ディーバ」は、大物代議士・敦盛劉造のひ孫が誘拐された事件から始まる。

誘拐犯は「記者会見中のシャンソン歌手・神崎瞳子に告発文を読ませろ」と指示。その告発とは、大手生命保険会社の社員の死に関するものだった。

犯人の目的は告発なのか、それならなぜ誘拐事件を起こし、劉造や瞳子を巻き込むような手の込んだことをしたのか…と謎は深まるばかり。

事件は思いもよらぬ大きな闇へとつながっていき、ついには関係者が殺害される事態も発生する、元日SPならではの緊迫感みなぎる濃密な物語が展開していく。

■ 大地真央が“闘うディーバ”に!

そんな元日SPで大地が演じるのは、物語の鍵を握るシャンソン歌手・瞳子。フランスを拠点に活動してきた瞳子は政治的発言や抗議活動を積極的に行うため、“闘うディーバ”と呼ばれる人物だ。

瞳子は17年ぶりに日本に凱旋し、フランスでの叙勲報告会見を行っていた最中に突然、告発文を読み上げるよう要請され、否応なしに事件に巻き込まれる。

しかし、右京らの調べで、事件の核心と意外な関わりがあることが次第に明らかになっていき…。

大地とシャンソンといえば、2018年1月期の帯ドラマ劇場「越路吹雪物語」(テレビ朝日系)での越路吹雪役の熱演と熱唱も記憶に新しいが、本作では世界的に活躍する歌姫に扮(ふん)し、特命係の2人と対峙(たいじ)する。

劇中ではシャンソンを熱唱するシーンもあるということで、再び大地の圧巻の歌声が聴けそうだ。

出演に当たり、大地は「水谷さん、反町さんをはじめ、レギュラーの皆さんとは初めてご一緒させていただく方がほとんどでしたが、親切な方ばかりで、キャスト、スタッフ全員が『相棒』をとても愛していらっしゃるのだなぁと感じる生き生きとした現場でした」とコメントを寄せた。

そんな相棒コンビの印象を「水谷さんは、私が想像していた以上に明るくて面白くて、初めての現場を和ませてくださいました。スタッフの方々やキャストの皆さんを大切になさっていて、誰に対してもフレンドリー。本当に魅力的で、水谷さんがいらっしゃるだけで現場のテンションも自然と上がるすてきな方でした。

反町さんは、やはりカッコよくて、声もすてきですね。合間での水谷さんとの会話を聞いているだけで楽しく、まさに、良き“相棒”という感じでした」と明かす。

また、数々の作品で圧倒的な存在感を放ってきた名優・西岡が、衆議院議員・敦盛劉造を演じる。西岡がどんなに金を積んでも誘拐犯からひ孫を取り戻そうとする剛腕ぶりを熟練の演技で表現し、“相棒ワールド”にさらなる深みをもたらす。

水谷&反町との共演に、西岡は「水谷豊さんの『相棒』という作品に対する考え方、姿勢には感動すら覚えますね! 反町君とのコンビも、絶妙な息のバランスですてきです。ますます面白く、そして長く続く事を期待しております」と明かした。

■ “2代目相棒”と“現相棒”がアクション共演!

さらに、“新旧相棒”の共演も実現。及川演じる2代目相棒の神戸尊は、映画「相棒-劇場版IV-首都クライシス 人質は50万人!特命係 最後の決断」(2017年公開)の他、「season15」の第13話、14話(2017年2月1日、8日)にも登場してファンを歓喜させてきたが、本作で約2年ぶりの復活を果たす。

現在、“警察庁長官官房付”である神戸は今回、右京から“ある依頼”を受けて、特命係の窮地に登場。現相棒・冠城亘と共にアクションに挑む。

これまでの共演ではあまり絡みのなかった2人だが、本作では“絆”をガッチリと感じさせるシーンが展開するそうで、2人の華麗な活躍が捜査に大きな進展をもたらしそうだ。

久々の「相棒」出演に、及川は「2年ぶりに神戸くんを演じました。やはり和気あいあいの現場でしたね。水谷さんとは会うなりハグ。反町くんとはニッコリ握手。スタッフの皆さんにも笑顔で迎えていただき、とてもうれしかったです」と喜びを。

続けて「今回はアクションシーンも見どころの一つ。冠城亘神戸尊が力を合わせて戦います! 胸がアツくなる展開です! アツくなり過ぎて…本番の後、足がつっちゃいました(笑)」と笑顔を見せた。

■ 元日SPあらすじ

年末パトロールに出た右京(水谷)と亘(反町)は、付近のマンションから110番通報があったという知らせを受け、現場に急行。

マンションの一室で16歳の少女・敦盛慎(優希美青)が頭から血を流して倒れているのを発見する。家族が留守の隙を狙って何者かに襲われたのだろうか。右京たちは、まだ息のある彼女を救急搬送する。

ところが直後、慎の母・貴巳(河井青葉)が帰宅。生後8カ月の男の子・樹がいないと騒ぎ出し、赤ん坊が誘拐されたことが分かる。

しかも、貴巳は大物代議士・劉造(西岡)の亡き息子・優(溝呂木賢)の妻であり、誘拐された赤ん坊は慎が15歳で生んだ子だと判明。

慎は相手の男については固く口を閉ざしているようだが、劉造は「樹のためなら金はいくらでも払う」と言い切る。

そんな劉造から圧力を受けた副総監・衣笠藤治(杉本哲太)は「犯人から連絡があっても尾行は禁止。犯人の要求にすべて従い、無事解放させることを最優先とする」という命令を下す。

だが、そんな命令などおかまいなしの特命係は、誘拐犯から連絡を受けた劉造の動きを追う。誘拐犯はなぜかホテルで会見中のシャンソン歌手・瞳子(大地)にある文章を読み上げさせろと指示していた。

ホテルのボーイに扮して会見場に潜り込んだ右京と亘からその文章を渡された瞳子。戸惑いながらも彼女が読み上げたのは、8月に他界した大手生命保険会社の社員は自殺ではない、殺されたのだ…という告発文だった。

告発が狙いなら、犯人はなぜここまで手の込んだ計画を実行したのか。ひとまず騒然となった会場から瞳子と劉造を連れ出した右京たちは、誘拐と告発の関連を世間から隠すため、樹が無事開放されるまで瞳子を敦盛家にかくまうことを決める。

瞳子は協力する条件として、右京に最後までつきあえと言い渡すが…。(ザテレビジョン

約2年ぶりに「相棒」に及川光博(中央)が帰ってきた!