さすがに相手が悪すぎたか…?

 12月2日に開催された「M-1グランプリ 2018」(テレビ朝日系)での審査基準をめぐり、お笑いコンビ・とろサーモン久保田かずのぶとスーパーマラドーナの武智正剛からインスタグラム上で罵詈雑言を浴びた関西テレビ界の重鎮・上沼恵美子だが、彼らは同時に関西の元大物プロデューサーをも敵に回すことになりそうだ。

 宴での荒々しい失言は大きなツケとなって2人を悩ませるだろう。2日の同大会終了後、出場芸人らの出席した飲み会に加わっていた久保田は、武智の配信したインスタグラムのライブ動画の中で、延々と上沼恵美子の審査基準についての愚痴、暴言、批判を繰り返し、終いには「オバハンには皆ウンザリ」「そろそろもう(審査員)やめて下さい」「更年期障害かと思います」との攻撃的なワードも飛び交う始末となった。

 後に久保田と武智は酔った上での暴言を猛省し、それぞれのSNS上で謝罪文を投稿。9日には松本人志が「ワイドナショー」(フジテレビ系)の中で、久保田らに対して「上沼さんという人がどれだけの人か本当にわかっていない」などと苦言。そして同日、上沼本人も、「上沼・高田のクギズケ!」(読売テレビ)の中で、審査にはえこひいきはしていないとしたうえで久保田らには、「私は何とも思っておりません。暴言も全然結構です」としながらと「悪いけど興味ないです」と語り、大人の対応のように見えつつ、怒りもにじませた。では、上沼恵美子の夫で関西テレビの敏腕プロデューサーとして活躍した大物・上沼真平は果たして納得しているのだろうか?

「そもそも、関西で出演するテレビ番組が軒並み高視聴率を記録することから、“関西の女帝”とも呼ばれる上沼恵美子を誹謗中傷するだけでも久保田と武智はヤバイ状況ではありますが、彼女の夫も元関西テレビの大物プロデューサーで制作局長を務めたこともある重鎮です。もはや2人が関西地区でふたたび輝きを取り戻す、もしくはそのようなチャンスを与えられることはかなり困難になったんじゃないでしょうか?テレビの世界で人気を得るには、何よりもまずメインの視聴者属性である“F1層とF2層に好かれろ”との決まり文句があり、F1層は20~34歳までの女性、F2層は35~49歳までの女性をそれぞれ指しますが、関東や関西を問わず、久保田と武智の言動がそれらの層から猛反発を受けることは明らかでしょう」(テレビ誌ライター)

 また、件の“暴言動画”を確認した上での決断か否かは定かでないものの、来年以降のM-1グランプリ審査員を引退すると発表した上沼に復帰や続投を懇願する声が続出している現状もまた、久保田と武智にとっては大きくマイナスにはたらくだろう。“暴言動画”内では「(M-1での)1点でヒトの人生変わるんです。理解してください」と上沼に息巻いていた久保田だが、彼の芸人としての人生は今、まさしく変わろうとしているのかもしれない。

(木村慎吾)

アサ芸プラス