今年1月にロシアで13歳の娘を裕福な男性に売ろうとして逮捕された母親が、このほど実刑判決を言い渡された。母親が会いに行った男性は、小児性愛者になりすました秘密捜査員だったという。英メディア『Mirror』『Daily Star』などで報じられた。

今年1月、ロシアのチェリャビンスクに住む2児の母イリーナ・グラッドキク(Irina Gladkikh、35歳)は、エレーナ・アニシモヴァ(Yelena Anisimova)とアリーナ・クカノヴァ(Alina Kukanova、25歳)という2人の共犯者とともに自分の13歳になる娘を売る計画を企て、娘の処女を19,100ポンド(約271万円)で買いたいと申し出る裕福な男性に会うためにモスクワへと飛んだ。

共犯者の1人とモスクワの水上レストランにやって来たイリーナは、男性から現金を受け取りバッグに入れた瞬間に逮捕となった。実はこの男性、小児性愛者になりすました秘密捜査員だったのだ。その後、拘留されたイリーナはモスクワラブリンスキーにある法廷で、毛皮のコートに身を包みながらも、メディア陣からは顔を隠すようにして始終うつむいていたという。

金を得るため、イリーナは娘の性的な雰囲気を匂わせた写真を複数撮影し、更には医師から「娘は処女である」ということが記載された証明書までをも手にしていた。過去には不動産業界で働き、IT企業に勤務していたとされるイリーナ。彼女を知る友人によると、イリーナは地元チェリャビンスクのビューティー・コンテストに出場した経験もあったそうだ。友人の1人は、「イリーナはいつも高価でおしゃれな服を着て、常に自分の容姿を気にかけていた」と話している。

逮捕後のイリーナは「午前7時35分の便で私は娘と一緒に男性に会いにモスクワへ向かった。経済的に援助してくれる男性に娘を売るためだった」と供述し、自らの罪を認めた。イリーナには4年半の懲役刑が科せられ、娘と息子の親権が剥奪された。今年8月には、エレーナ・アニシモヴァとアリーナ・クカノヴァの共犯者2人に3年半の実刑が下されたが、アリーナは判決が下されると法廷で号泣したという。エレーナは、イリーナの娘を買う裕福な男性を探す手伝いをしていた。警察では、この3人は過去にアダルト業界で仕事をしていたと明かしている。

現在、イリーナの娘と息子は祖母のもとで暮らしているそうだ。このニュースを知った人からは、「我が子にこんなことをしておいて、たったの4年半なんて…判決が甘いと思う」「祖母に預けられたっていうけど、祖母は大丈夫なのかな」「金が欲しけりゃ娘じゃなくて自分を売ればよかったじゃないか」「ロシアではこういうことって普通に起こっていると思ってた」「なんて邪悪な。こんな女は母親とは呼べない」といった声があがっている。

画像は『Irina Glad 2017年1月29日付Facebook』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)

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