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10日深夜放送の『月曜から夜ふかし』(日本テレビ系)にて、「言われてみれば見た事のないものを調査した件 Part28」と題されたVTRがオンエアされた。

この中で「惜しかったネーミング」コーナーを展開。一歩間違えれば別の名前になっていた可能性のある、さまざまなものに焦点を当てた。

 

■ネーミングひとつで世界は変わる

モノの名前が非常に重要であることは、誰しも身に染みてご存じだろう。印象的で語呂が良く、そのモノの特徴を見事に捉えた絶妙なネーミングは、人々の心に強いインパクトを残す。

たとえば商品なら、ネーミングひとつで売上の桁が変わると言われている。人物でも、仮にイチローシアトルマリナーズ/アメリカ)が本名の「鈴木一朗」として世に出ていたとしたら、果たして伝説級のスーパースターになれていただろうか。

番組はそんな「ネーミング」に目をつけ、大ヒット商品や人気芸能人が世に出る前の「候補として挙がっていた名称」を調査・発表した。

 

■惜しくも選に漏れたネーミング

アース製薬が1973年に販売を開始した害虫駆除用品「ごきぶりホイホイ」は、発売直前まで「ゴキブラー」という名称で開発が進められていたという。江崎グリコの代表的ロングセラー「ポッキー」は、「チョコテック」の名でテスト販売まで行われたそう。

さらに東京タワーは「昭和塔」、お笑いコンビ・おぎやはぎは「ベルトとサスペンダー」、森永製菓「おっとっと」は「小さな水族館」、番組名『月曜から夜ふかし』は『月曜びっくり箱』という対抗馬が存在したと報告されている。

中でもひときわ異彩を放っていたのが、TOTOのトイレ用擬音装置「音姫」だ。今や女性トイレには必ずと言っていいほど設置されている空前の大ヒット商品だが、このネーミング候補には「押しっこ」というものがあったという。

■インパクトは正式名より上か

これにはMCの村上信五関ジャニ∞)も思わず「おおお、やっべー!」と口走り、視聴者も一様に衝撃を受けていた。

 

■「乙姫」の総合力が勝るか

インパクトだけを考慮するなら、「音姫」よりも数段上を行っていると考えられる。しかしイメージの良しあしなど、総合的に判断するならやはり「音姫」というネーミングの素晴らしさが際立つと言えるだろう。

このように、正式名称に選ばれなかったネーミングには、選ばれなかっただけの理由があることを納得させられる「なんか違う感」が共通して備わっている。何かを名付ける際には、くれぐれも慎重な判断を下したいものだ。

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(文/しらべぇ編集部・ナカニシキュウ

「音姫」は一歩間違えれば「押しっこ」になっていた? ボツになったネーミング候補たち