2018年12月11日、ナイキは日本展開4番目となる公式アプリ『NIKEアプリ』をローンチした。本アプリではユーザーが関心のあるジャンル、日々の活動情報などをアルゴリズムで解析し、よりパーソナライズされた製品やイベント情報を発信していく。
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『NIKEアプリ』の使い方は、まず興味のあるジャンルを選ぶところからスタート。ランニングやトレーニング&ジムなどのスポーツ系ジャンルから、ライフスタイルやNikeLabなどのファッション系ジャンルまで、ナイキの取り扱う幅広いカテゴリーが用意されている。
これまでナイキは、ランニング用アプリ『Nike+ Run Club』、ワークアウト・フィットネス用アプリ『Nike Training Club』、スニーカー用アプリ『Nike SNKRS』を展開してきた。
今回登場した『NIKEアプリ』では、これらのアプリと連携させることで、より自分にマッチした情報が提供される仕組みになっている。例えば『Nike+ Run Club』を使って走っている人には、ランニングデータをもとに導き出されたシューズ情報がレコメンドされるというわけだ。
そしてスニーカー好きにうれしいのが、メンバーだけがアクセスできる「メンバー・ショップ」。2018年12月11日現時点では、『ナイキ ズーム フライ SP』・『ナイキ ズーム ヴェイパーフライ 4%』・『ナイキ ヴェイパーマックス 2019』など、ここでしか買えない限定製品が発売される予定だ。
ほかにも、シューズの技術や開発の裏話が知れるインタビュー集、ナイキのエリートアスリートが教えてくれるアドバイスやコーチング、製品イメージが膨らむルックブックなど、多彩なコンテンツが提供される。
そもそも現在のナイキの前身・ブルーリボンスポーツ社は、日本のオニツカタイガーのシューズを輸入・販売を行っていた。そして当時、陸上競技場にトラックで出向いて1対1で販売していたように、今度はデジタルの力でユーザーと1対1の関係を作る、ひとりひとりに向き合ったサービスを提供するのが『NIKEアプリ』の目的だという。
ナイキのグローバル・デジタル・プロダクツ部門、ヴァイスプレジデントのマイケル・マーティン氏はこう話す。
「デジタルの進化にともない、消費行動も大きく変化しました。我々もデジタルの変革の世界に入っていかなければなりません。消費者をよく知ることで、より良いサービスを提供できると考えています。『NIKEアプリ』が消費者との密接的な接点となり、多くの人々にとって役に立つアプリになることを願っております」
筆者も早速アプリをダウンロードしてみたところ、まだまだ情報は少ないものの使い勝手は良好。今後『NIKEアプリ』は、ナイキとユーザーの関係を深めてくれる存在になりそうな印象を受けた。
『Nike+ Run Club』でランニングデータを計測して、『NIKEアプリ』で自分好みのウェアやシューズを購入し、また走る。ときには『Nike SNKRS』でレアなスニーカーを買って、購買履歴をもとにファッション関係の情報を得る。
これまでもナイキのアプリを使ってきたが、このアプリは“ハブ”的な立ち位置になっていくだろう。もう活動情報の管理はナイキで完結させていいのでは……と感じるほどの可能性を秘めている。
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NIKEアプリ
textコバヤシユウタ(編集部)
(d.365)
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