「病は気から」という、ことわざがある。気の持ちようによって、病気は良くも悪くもなるとの意味だ。しかし実際に病気を持っている人は、「気ではどうにもならない」と思っているかも…。
■3人に1人は「病は気から」は失礼?
しらべぇ編集部では全国20〜60代の男女1,537名を対象に、「病気について」の調査を実施。
「『病は気から』という言葉は、病人に失礼だと思う』と答えた人は全体で32.5%と、3人に1人はいることが判明。病気が気でどうにかなるなんておかしいと考えている人が、一定数いるのだ。
■健康に気をつけている人でも病気になる
性年代別では、50代以上の女性に多くなっている。
身近な人の不幸を経験し、気ではどうにもならないと思った人も。
「親世代の親戚の訃報も増え、生と死について嫌でも向き合う機会が多くなった。前向きな性格の人も晩年は病気で入退院を繰り返していたので、『気』でどうにかなるもんでもないと思う」(50代・女性)
健康に気をつけている人でも、病気になってしまう。
『酒やタバコもせずに毎日ウォーキングしていた叔父が癌だと聞いたときには、びっくりした。うちの父なんて健康なんて一切考えずに、好き放題やっているのに元気だから…」(50代・女性)
■病から気への影響も
気によって病気になるのではなく、病気によって気持ちが左右されるとの意見も。
「加齢で膝を痛め、現在はリハビリに通っている。日によって調子が違うけど、痛みが少ない日は気持ちも上向きになる。そして痛みが強い日は気持ちも沈んで、なにもしたくない状態に。
『病は気から』と言われるけれど、病から気への影響のほうが大きいと思う」(40代・女性)
■熱があると知った瞬間につらくなる
「病は気から」との言葉が、当てはまる症例もある。その代表ともいえるのが、「自律神経失調症」だろう。
「自律神経失調症みたいに、ストレスが原因で体調に支障をきたすことはあると思う。『病は気から』ってのは、そこからできた言葉なんじゃないかな…」(30代・女性)
熱があると知ってから、急に体調が悪くなるのもよくある話だ。
「『なんだか熱っぽいなと思って、体温を計ったら38℃もあった。それまでは『ちょっとだるい』くらいにしか思っていなかったのに、高熱と知った瞬間から『重症だ』と思い疲れが一気に出た」(30代・男性)
どんな病気であっても気持ちを保つことが大事だという、先人からのメッセージなのだろう。
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【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2018年10月19日~2018年10月22日
対象:全国20代~60代の男女1,537名(有効回答数)
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