2016年12月に女性グループ「フィフス・ハーモニー」を脱退したカミラ・カベロ(21)。当時は「脱退を渋々受け入れた」と主張するグループと「ちゃんと話し合いはした」というカミラの主張が真っ向から対立し、泥沼脱退劇を繰り広げてしまった。しかし、あれから2年が経ったことで両者の関係に変化が現れたもよう。このほど「フィフス・ハーモニー」のローレン・ハウレギとノーマニ・コーディがカミラの第61回グラミー賞ノミネーションを快く祝福した。

2012年に米オーディション番組『Xファクター』で結成された女性グループ「フィフス・ハーモニー」は『Work from Home』のヒット曲で知られ、5人で活動を行ってきた。しかし2016年12月に、カミラ・カベロが脱退を発表。グループはカミラとの話し合いの場を何度も設けようとしたが、カミラに拒否され傷ついていると主張した。これに対してカミラが話し合いをした上での円満脱退だったと強調したことで、立つ鳥跡を濁さずとは行かず、泥沼脱退となってしまった。

さらに騒動はこれだけにとどまらず、2017年のMTVビデオ・ムービー・アワードでカミラが脱退して4人となったはずの「フィフス・ハーモニー」が暗がりの中で5人でステージに登場し、真ん中の1人がステージの後ろに飛んで消え4人になるという演出を見せた。これに関してカミラは後に「とても傷ついた」と語っている。

グループの中でも特に個性的な歌声を持っていたカミラ・カベロは、今年1月にソロデビューアルバム『Camilla』をリリースして大ヒットを記録している。一方の「フィフス・ハーモニー」は今年3月に活動休止を表明し、それぞれソロの道を歩んでいくことを発表していた。

そしてカミラ・カベロが、来年2月10日に行われる第61回グラミー賞授賞式でシングル『Havana』のパフォーマンスが評価され、最優秀ポップ・ソロ・パフォーマンス賞とアルバム『Camila』で最優秀ポップ・ヴォーガル・アルバム賞にノミネートされた。

「フィフス・ハーモニー」時代に成し遂げることができなかった音楽界の最高の賞であるグラミー賞にノミネートされカミラは、ツイッターに「ごめんなさい。誰がグラミー賞2つにノミネートされたと思う? キャーー」と大興奮で叫ぶ動画を公開して、喜びを表現した。

グラミー賞のノミネーションが発表された現地時間7日は、カミラ・カベロや「フィフス・ハーモニー」のメンバーのローレン・ハウレギ、ノーマニ・コーディがそれぞれホリデーコンサート「Z100’s Jingle Ball」に出席していたが、カミラはレッドカーペットで『E!News』に対し、グラミー賞のノミネーションについて「非現実的なの。クレイジーよね。まだ完全に受け止めていない状態よ」「(発表の時は)ホテルにいたわ。リストを見ていて、叫び始めちゃったの」とコメントしている。

また、かつての仲間ローレン・ハウレギも『E!News』のインタビューに応じ、カミラのノミネーションについて「彼女のことをとても誇りに思うわ。彼女が幸せで、やりたいことができる道に進むことができて、感謝しているのよ。彼女がノミネートされたのは素晴らしいことだわ」と祝福した。

さらに、ノーマニ・コーディは『E!News』に「カミラ(のノミネーション)を祝福する?」と聞かれ、「もちろん、ノミネートされた人全員を祝福するわ。イエスよ! 私が祝福しないと思う? 彼女のことをとても愛しているのよ」と答えている。

不仲を伝えられていたカミラ・カベロと他のグループメンバーだが、2年という月日が経ったこと、グループ自体が活動休止中であることから、だんだんとわだかまりが溶け始めているようだ。とはいえ、きっとメンバーたちもいつか自分がグラミー賞にノミネートされることを目指していくに違いない。カミラの成功とグラミー賞のノミネーションは彼女たちにとって大きな刺激になったことだろう。
(TechinsightJapan編集部 朝倉リリー

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