若年性アルツハイマーにおかされ、記憶を失っていく元女医の北澤尚(戸田恵梨香)と彼女を健気に支える元小説家の間宮真司(ムロツヨシ)の10年愛の奇跡を描くラブストーリー「大恋愛~僕を忘れる君と」(毎週金曜夜10:00-10:54 TBS系)が12月14日にいよいよ最終回を迎える。このドラマで真司が引っ越しのアルバイトをしていた時の同僚の小川翔太を演じているのが、今最も注目を集める若手俳優の一人、杉野遥亮だ。
ドラマが最終回を迎える12月14日(金)には、杉野がバスケ部の未来を担う高校2年生・多田竜二を演じている映画「春待つ僕ら」も公開。それぞれの作品の撮影エピソードや共演者との話を聞いた。
■ 富澤さんの独特のテンポ感が面白い
――尚の病状が進行にしていくにつれ、シリアスな場面も多くなっていきますが、撮影現場の雰囲気はいかがですか。
僕のシーンは明るいシーンが多いですね。引っ越し業者のパートナーとして働くサンドウィッチマンの富澤たけしさんとのシーンでは、いろいろ勉強になることばかりで。富澤さんは芸人さんだからこそのせりふの間合いだったり、独特のテンポ感が面白いんですよ。
――富澤さんとはどのように掛け合いぜりふのシーンを作り上げているんですか?
基本的に段取りとテストを重ねたら、本番で相談はしないです。カットされているけど、アドリブもたくさんあって、めちゃくちゃ鍛えられます(笑)。
――ムロツヨシさんとのやりとりで印象に残っていることはありますか。
現場で僕の誕生日をお祝いしていただいた時、「何で誕生日だって言わなかったの~! もっと来て!」と気さくに言っていただいて。僕なんかにもすごく気を遣って下さるし、戸田さんと一緒にみんなを盛り上げて下さるので、現場が自然と結束していくんです。
もちろんシリアスな場面では役に入りこんで、静かに集中されていることもありますけど、そんな背中を見て、自分もこういう役者さんになりたいなと思いました。
――尚と真司のような大恋愛、は、いつかしてみたいですか?
もちろん。この人でなければという強い思いは、僕はまだよく分からないんですが、尚と真司を見ていると、「愛するってこういうことなのかな」ってうらやましくなります。僕もいつかできるのかな?(笑)。
■ バスケの経験が作品で生かせるなんてうれしかった
――そして、12月14日(金)から最新出演作「春待つ僕ら」が公開されます。土屋太鳳さん演じる“ぼっち女子”のヒロインがバスケっとボールを愛する“バスケ男子”たちとの出会いによって成長していく青春映画ですが、杉野さんのバスケシーンが疾走感たっぷりで迫力満点ですね。
小関(裕太)くん以外のバスケ部メンバーのキャストは、みんなバスケ経験者なんですよ。僕も小学生5年生から8年間やっていて。その時は大変な練習の日々で苦痛でしたけど、その経験がこうして作品で生かせるなんてうれしかったです。
――皆さん、バスケットボールの練習をあらためてされたそうですね。
クランクイン前に2カ月間、練習期間があって。そのとき、バスケ経験のない小関くんが誰よりも遅くまで残って練習をしているのを見て、「自分も負けていられないな」といい刺激になりました。北村匠海くん、磯村勇斗くん、稲葉友くんと同世代のキャストがそろっていたので、「絶対にバスケではみんなに負けたくない!」という気持ちでやっていましたね。
――練習の成果を試合で思い切りぶつけることができましたか?
はい。本当の試合の空気感が出せるのか不安もあったんですが、たくさんのエキストラさんが熱を持って盛り上げて下さったおかげで、臨場感たっぷりの試合のシーンになったと思います。キャストだけでなく、スタッフ、エキストラのみんなで作り上げたシーンになったので、ぜひ見ていただきたいです!(ザテレビジョン・取材・文=福田恵子)
コメント