東京ヴェルディは12日、2019シーズンからの監督にイングランド人のギャリー・ジョン・ホワイト氏(44)が就任することが決定したと発表した。

▽クラブの紹介によると、ホワイト氏はイングランドサッカー協会(FA)が立ち上げた特別な指導者養成コースの出身者。“将来のイングランド代表やプレミアリーグの監督を任せられる人材”として、40歳未満の若いイングランド人指導者の中から16人だけが集められてスタートしたコースであり、現イングランド代表監督のガレス・サウスゲート監督も携わったものだ。そのコースからは、プレミアリーグの有力クラブや海外クラブへ指導者を輩出していることが伝えられている。

1994年オーストラリアのフリーマントル・シティSCアカデミーで指導者キャリアを開始したホワイト氏は、1996年から1998年までMLSアカデミーディレクターを務め、イギリスヴァージン諸島代表、バハマ代表を率い、2008年にはシアトル・サウンダーズFC(MLS)のテクニカルディレクターを務めた。その後、グアム代表、上海申鑫足球倶楽部(中国)、チャイニーズタイペイ代表の指揮官を歴任し、今年12月までは香港代表で指揮を執っている。

▽ホワイト氏は、クラブ公式サイトを通じて以下のようにコメントしている。

ギャリー・ジョン・ホワイト氏
「まず始めに、私を信頼してこのような立場を用意していただいた東京ヴェルディの社長、スポンサー企業、そしてGM、またすべてのステークホルダーに感謝します。長い歴史と伝統、そして多くの実績がある素晴らしいクラブで監督として仕事ができることを誇りに思うとともに、とてつもないやる気に満ち溢れています。私は、これまでに東京ヴェルディコーチングスタッフや選手たちが作り上げてきたポジティブな流れを引き継ぎながら、さらに明白な目標として、この象徴的なクラブとファンを元いた場所、つまりJ1リーグの舞台に戻すことを目指します」

▽今シーズンの東京Vは、明治安田生命J2リーグを6位で終えてJ1参入プレーオフに参戦。すると、横浜FC大宮アルディージャを撃破してJ1クラブと戦う決定戦まで辿り着いたが、ジュビロ磐田に敗れて昇格を逃していた。その後、2017年から指揮を執ったスペイン指揮官ミゲルアンヘル・ロティーナ氏の退任が9日に発表されている。