FIFAクラブ・ワールドカップ(CWC)2018開幕戦、アル・アインvsチーム・ウェリントンが13日にUAEで行われ、3-3で120分を終了した。そしてPK戦を4-3で制したアル・アインが勝ち上がった。

▽開催国王者のアル・アインオセアニア王者のチーム・ウェリントンによる開幕戦。アル・アインの先発には元サンフレッチェ広島のDF塩谷と元鹿島アントラーズのMFカイオが先発となった。

▽塩谷が[4-2-3-1]の左サイドバックで、カイオが左MFでスタートしたアル・アインが立ち上がりからボールを保持すると7分、オーバーラップした塩谷がボックス左でスルーパスを受けてシュート。しかし、GKにセーブされた。

▽劣勢の立ち上がりとなったチーム・ウェリントンだったが、11分にスーパーゴールで先制する。バイタルエリア中央でボールを持ったバルシアが約25mの位置から右足を振り抜くと、強烈なシュートがゴール左上に突き刺さった。

▽その後、アル・アインの反撃を受けたチーム・ウェリントンが凌ぐと、15分に加点する。ベビンのスルーパスを受けたボックス中央のクラッパムがGKとの一対一を制した。

▽28分にスルーパスに抜け出したカイオがネットを揺らしたアル・アインだったが、その前にファウルがあったとしてVARにより佐藤主審によってノーゴールに覆った。

ハーフタイムにかけてもアル・アインが押し込む展開となったが、44分にチーム・ウェリントンが3点目を奪う。左CKからニアのDFが頭に触れたルーズボールをファーサイドのイリッチが押し込んだ。

▽痛恨の3失点目を喫したアル・アインだったが直後、ボックス左で仕掛けた塩谷がDFを交わして右足でシュート。コントロールされたシュートがゴール右に決まり、1-3で前半を終えた。

▽迎えた後半開始4分、アル・アインが1点差に詰め寄る。スルーパスをボックス左で受けたカイオの左足クロスをドゥンビアが押し込んだ。

▽その後もアル・アインが押し込む展開となり、カイオとエル・シャハトの両翼が攻撃を牽引。77分には味方とのワンツーでボックス左に侵入したカイオが右ポスト直撃のシュートを浴びせる。

▽1点を追うアル・アインスウェーデン代表FWのベリを投入。すると80分、塩谷の左クロスをベリが頭で合わせる。しかし、シュートはわずかに枠の左へ。

▽それでも85分、ベリが大仕事を果たす。塩谷が左サイドから上げたクロスの流れから、味方がヘッドで落としたボールをボックス中央のベリが右足で一閃。ボレーシュートがゴール左に決まった。

▽土壇場で3-3に持ち込んで延長戦にもつれ込ませたアル・アインは開始2分、ボックス中央に侵入したベリが決定的なシュートに持ち込んだが、GKの好守に阻まれてしまう。

▽その後もアル・アインが押し込むも、延長後半追加タイムにモハメド ・アブドゥルラフマンが2枚目のイエローカードを受けて退場となってしまう。

▽結局、延長戦でゴールは生まれず3-3で120分を終了。迎えたPK戦では互いに一人ずつ外した中、アル・アインは4番手キッカーを務めた塩谷が、5番手キッカーを務めたカイオがそれぞれ決めると、チーム・ウェリントンの5番手キッカーのシュートをGKエイサが止めて4-3で勝利。

▽死闘を制したアル・アインは15日にアフリカ王者エスペランス(チュニジア)と対戦する。

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