映画「ホーム・アローン」「ハリー・ポッターと賢者の石」などで監督を務めたクリスコロンバスさんプロデュースのNetflixオリジナル映画「クリスマス・クロニクル」。同作は、サンタを信じる少女ケイトダービーキャンプさん)と兄テディ(ジュダ・ルイスさん)が、イブの夜にサンタをカメラで捉えようとします。待ち構えていた2人の前に現れたのは、プレゼントを配る本物のサンタカートラッセルさん)。サンタのソリを墜落させてしまった2人は、プレゼント配りを手伝い…。

 オトナンサー編集部では、コロンバスさんに単独インタビューを実施。サンタを題材にした理由や新しいサンタ像、笑えるシーンを作る秘訣(ひけつ)などを聞きました。

思い描いた通りのサンタになった

Q.「グレムリン」「ホーム・アローン」などクリスマスシーズンの映画は多いですが、サンタを題材にした映画はありません。サンタを題材にした理由は。

コロンバスさん(以下敬称略)「今回は新しいサンタクロース像を作りたかったのです。既存のサンタは太っていて、ホーホーホーと声を上げているイメージです。既存イメージとは全然違う、一夜でプレゼントを世界中に届けられることが信じられる、身体能力があり、タフなサンタにしたかったのです」

Q.カートラッセルさん、ジュダ・ルイスさん、ダービーキャンプさんのキャスティングについて教えてください。

コロンバス「カートラッセルは思い描いた通りのサンタになりました。私の第1候補はカートで、断られたらどうしようと思っていましたが、引き受けてくれました。ジュダとダービーは子どもらしさを持った自然体の演技ができることでした」

Q.ソリのデザインは魔法と科学が融合したようなデザインでした。

コロンバス「新しいサンタ像を作ったのと同様、ソリも新しいものにしたかったのです。10代が見たらかっこいいと思うようなデザインで、今までの、レース用のボートのようなデザインとは違ったイメージにしました」

Q.米国の笑いは、日本ではわかりにくいと言われることがあります。米国以外でも笑えるシーンを作る秘訣は。

コロンバス「世界中に観客がいることは意識しています。コメディーやファミリー映画を作るときは、タイムレスなもの、ずっと見られるものを意識します。米国のコメディーは時期が過ぎると賞味期限が切れるものが多いです。

タイムレスなものを作れば、20年後に見ても面白いです。『ホーム・アローン』はいつ見ても最近撮ったようなタイムレスな部分があります。『ローレル&ハーディ』『マルクス兄弟』のような、1932年なのに今見ても笑える映画を作っていきたいです」

Q.現場の雰囲気を教えてください。

コロンバス「私の現場は常に幸せで素敵な場所にしておきたいと思っています。みんなが一緒になって作り上げていて一切怒鳴ったりしません。子どもがいる現場なので、彼らを脅かしてもいけないです」

Q.クリスマスの特別なエピソードを教えてください。

コロンバス「子どもができてからは毎回特別です。プレゼントをもらうだけでなく、人に与える喜びも彼らに教えたい時期です」

 映画「クリスマス・クロニクル」は Netflixで配信中。

オトナンサー編集部

クリス・コロンバスさん