主力温存のなかCSKAに0-3完敗、CLグループステージの本拠地敗戦は9年ぶり

 レアル・マドリードUEFAチャンピオンズリーグ(CL)3連覇中だが、現地時間12日に行われた本拠地でのCSKAモスクワ戦は0-3と完封負けを喫した。主力を温存したとはいえ、CLのホームゲームにおける史上最多得点差での黒星となり、地元紙も「歴史的敗戦」と報じた。

 4連覇を狙う今季のCLで、すでにグループステージ首位通過を決め余裕のある状態で最終節を迎えたレアル。今年のバロンドールを受賞したクロアチア代表MFルカ・モドリッチウェールズ代表FWギャレス・ベイルドイツ代表MFトニ・クロースといった主軸をベンチスタートとした。

 しかし、この采配が完全に裏目に出たのか、前半のうちにCSKAに2ゴールを許すと、攻撃陣は沈黙したまま後半にもさらに失点。本拠地サンチャゴ・ベルナベウで0-3と、格下相手にまさかの大敗を喫したのだ。

 レアル贔屓で知られるスペイン全国紙「マルカ」も、「マドリードが歴史的敗戦に苦しむ」との見出しで試合結果を伝えた。CLのホームゲームでは史上最多得点差での敗戦。さらにCLグループステージのホームゲームで敗れたこと自体、09-10シーズンのACミラン戦(2-3)以来9シーズンぶりとなった。

同じ相手にグループステージで2敗するのも10年ぶり

 また、CSKA相手には今季アウェーでも0-1で敗れていた。「マルカ」紙によれば、グループステージで同じ相手に2敗するのは08-09シーズンの対ユベントス以来10年ぶりだった。「ロス・ブランコス(レアルの愛称)は非常にお粗末な戦いぶりだった」と酷評もされている。

 順当に首位でベスト16へ勝ち上がったとはいえ、後味の悪さを残したレアル。前人未到の4連覇を目指すには、不安が残る内容となった。(Football ZONE web編集部)

レアルは本拠地でのCSKA戦を0-3で落とした【写真:Getty Images】