新垣結衣(『獣になれない私たち』)

国民的女優・新垣結衣が、恋と仕事と悩みながらも奮闘するドラマ『獣になれない私たち』(日本テレビ系)の最終回が12日に放送された。

ガッキーパワハラ社長に仕事を押し付けられ、ブラック企業の中で奮闘する姿に、視聴者たちは心を痛めていた本作。「辞めればいいのに……」という想いが届いたのか、最終回ついにガッキーがあの行動に出る!  

■ついに辞表を提出

前回の放送で、社長・九十九(山内圭哉)に社員への態度に抗議をするも、逆に「お前がいなくても会社はどうにでもなる。辞めればいい」と言われてしまった晶。

この発言に傷ついた晶は、会社を2日連続で休むことに。 そして、会社に出勤した晶は、再び社長と対峙。改めて、社長の傲慢な態度を指摘した晶は「自分を殺さないために」と退職願を提出。怒り狂う社長とは対照的に、社員たちはそんな晶を擁護し、温かく送り出すのだった。  

■明らかに加重労働だった晶

今まで、社長から膨大な量の仕事を押し付けれてきたガッキー。駅のホームでパソコンを打ったり、取引先の社員に土下座をしたり、無断欠勤をする新入社員の家に訪問したり……その負担は、1人には重すぎるものだった。

とくに初回の放送では、疲れ切った晶が無意識のうちに電車に飛び込もうとし、そんな自分に足をすくませるなど、かなり際どい描写もあった。

■「よかったね!」と喜びの声

結果、「はやくそんな会社辞めればいいのに!」「なんで辞めないんだろう」という声も、決して少なくなかった本作。 それだけに、最終回で描かれた退職願の提出に、視聴者からも喜びの声が殺到した。

■自分に重ねる人も…

また、このシーンを観て、「過去の自分と重なった」と呟いた視聴者の姿も。

■「辞めるの遅すぎ」の声も

しかし、中には「自分だったら、2話で出している」「退職するまで10話必要だったのか…」などの声もチラホラ。

ブラック企業の様子や、晶たちが「獣」に変わっていく様子を丁寧に描いた本作だが、それが魅力でありつつも、一方では展開が遅く感じた人もいたのかも。 

■「けもなれロス」になる人も

そんな風に「リアルすぎて辛い」という声もあった本作だが、しかしながら、この作品を見て勇気をもらった人も多かったようで、 放送終了後もドラマに関する感想ツイートが寄せられている。

逃げるは恥だが役に立つ』や『アンナチュラル』(ともにTBS系)ほどの爽快感はなかったものの、独自の視点から社会問題を鋭く描く、野木亜紀子脚本の真髄が発揮された作品だったと言えるのではないか。

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(文/しらべぇドラマ班・卯月 イラスト/みかごろう

ガッキーのブラック企業退職に「よかったね!」と視聴者安堵 『けもなれ』最終回