妹のカレン・カーペンターとカーペンターズを結成、1970年代を中心に数々の名曲を生み出したリチャード・カーペンター(72)が9年ぶりに来日。12月11日放送の情報番組『5時に夢中!』(TOKYO MX)にスタジオ生出演した。

火曜日コメンテーター北斗晶(51)は「小学生の時に放送係で給食の時に流してたし、ずっとカーペンターズの歌とともに育った」というように、彼らの歌を聴けば当時を思い出す人も多いだろう。

岩下尚史が「我が国の電話の呼び出し音の9割はあなたの音楽ですよ!」と教えると、リチャードも「リアリー!?」と驚いていた。

そんなレギュラー陣のなかで、特にカーペンターズに思い入れが強いと豪語するメインMCのふかわりょうが「ここが素晴らしい!カーペンターズ!!」と題して楽曲を分析した。

・「美しいコーラスワーク」(カレンの透き通った声もあいまって、魂が浄化されるような気分になる)
・「マイナーからメジャー」(寂しいトーンから始まるが、必ず闇から光へ 絶望から希望へ到達するような曲)
・「さらっと始まり壮大に終わる」(イントロはさりげないが、気づくと大海に出ているような壮大感)
・「歌わずにはいられないサビ」(転調、ナイストランスフォース! Aメロ~Bメロ~サビへの展開が本当に素晴らしく、サビで歌わずにはいられない)
・「邦題も素敵!」(邦題が日本人にとって助かる 橋渡しをしてくれる)

通訳を通してその内容にうなずいていたリチャードは、全てを聞き終えて「本当にその通りだと思う。自分でも詳しく考えたことがないものもあり、言われてみればその通りだと思う」と感心する様子を見せた。

ふかわりょうは次に、お気に入りのナンバーを「序列はありません 演出上つけているだけです」と断った上で発表した。

カーペンターズふかわりょうマイプレイリスト・トップ10」

10位『There’s a Kind of Hush』(見つめあう恋)
9位『I Won’t Last a Day Without You』(愛は夢の中に)
8位『Hurting Each Other』
7位『Yesterday once more』
6位『Sing』
5位『We’ve only just begun to live』
4位『I Need To Be In Love』(青春の輝き)
3位『Only Yesterday』
2位『Goodbye to Love』(愛にさよならを)
1位『Close to You』(遥かなる影)

特に『Close to You』はフジテレビ系ドラマ『パパと呼べないの!』(1993年)の主題歌やCM曲、海外映画の挿入歌として使われ、広く知られるナンバーだ。

リチャードは『Close to You』について、もともとはバート・バカラックの曲だが、A&Mレコード設立者の1人であるトランぺッターのハーブ・アルパートが「これはアレンジを変えたらもっと良くなるぞ」と言い出し、カーペンターズが歌うことになったという当時の経緯を明かした。

すると、ふかわは「それを揺れるような感じにアレンジしたのはリチャード! カバーすることで1を1000にする気持ちを僕が…」とエレキピアノで弾きはじめるではないか。

緊張のなか『Close to You』のインスト演奏を終えたふかわは、リチャードと握手を交わし「神様です!」と熱い想いを伝えた。

感想を聞かれたリチャードは「べリー、ベリーグッド!」と賛辞を送り「『Close to You』はシンプルに聞こえるが、弾くととても難しい曲なんだ」と解説してふかわを感激させた。

カーペンターズは来年でデビュー50周年を迎える。リチャードは12月7日発売のアルバム『カーペンターズウィズロイヤルフィルハーモニー管弦楽団』について「念願だった。カレンと2人で作ったと思っている。最高傑作だね」と感慨深げに話しており、彼らの集大成とも言える作品だろう。

折しも伝説的ロックバンド、クイーンを描いた映画『ボヘミアン・ラプソディ』が大ヒットしているが、1970年代の日本でクイーンと人気を二分した洋楽アーティストがカーペンターズだ。このアルバムでクイーンに続き人気再燃となるかもしれない。

画像は『ふかわりょう 2018年12月11日付オフィシャルブログ「神様に会えた日☆」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)

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