10日ころから、「クロネコヤマトを名乗る不在連絡」がSMS(ショートメッセージ、ショートメール、Cメール等)でメッセージが届く事態が大量発生している。
■LINEで知らせるサービスは存在
これまでヤマト運輸(以下、ヤマト)は、不在連絡は不在票がポストに入っているのが定番。そのため、SMSのみでの連絡に不審に思っている人が多い。しかしその中で、「最近のヤマトはSMSで不在連絡するようになったのか」と思っている人も少なからずいるようだ。
SMSではなく、LINEで通知するサービスは実際に存在する。今年10月2日からヤマトは、LINEアプリに登録している電話番号と、荷物の送り状に記載された電話番号が一致した全ての利用者には、配達予定日時などを知らせる通知メッセージが届くようになった。
■「下記よりご確認ください」とURL
これも最初は、自分で登録などした覚えがないため、「ヤマトになりきり詐欺か」「登録していないのに来るなんておかしい」と疑う人もいたという。
しかし、「電話番号が一致した利用者にはメッセージが届く」というLINEを通じたサービスの認知度も高くなり、慣れた頃のSMS不在連絡。思わず信じてしまうのかもしれない。SMSでは…
「お客様宛にお荷物のお届けにあがりましたが不在の為持ち帰りました。下記よりご確認ください」
との文章と、最後にURLが貼り付けてあるメールが届くという。
■ウィルス感染や料金支払いの被害に
リンクを開くと、ファイルやアプリをインストールするように誘導されることが多いようだ(iPhoneはApple IDでログインを求められることも)。
指示されるままにインストールのボタンをポチっとしてしまった場合、コンピューターウィルスに感染したり、知らないうちに料金の支払いをされている、などの被害に遭う可能性があるそうだ。
SMSをはじめ、URL、ウェブサイト、インストールを誘導されるアプリ…すべて偽物だ。ヤマトも多くの声を受けて「SMSによるお知らせは行っていないので、だまされないでほしい」と呼びかけているそうだ。
■10人に1人がネット詐欺被害
しらべぇ編集部が以前、全国の20~60代の男女1,358名を対象に「ネット詐欺」について調査を行ったところ、全体で9.4%の人が「ネット詐欺にあったことがある」と回答した。
およそ10人に1人…決して低い数字ではない。今回の「偽ヤマトからのSMS」は、突然送られてくるようだが、自身がネットショッピング後に届いた場合、不審に思わないかもしれない。
ヤマトの不在連絡は不在票のみ、配達予定はLINEでの連絡となる。悪質な手口に騙されないように気をつけたい。
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【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2016年6月24日~2016年6月27日
対象:全国20代~60代の男女1,358名(有効回答数)
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