スタジオジブリ・宮崎駿監督のアニメ映画『風の谷のナウシカ』が2019年12月に歌舞伎として舞台公演される。
13日放送『5時に夢中!』(TOKYO MX)でも同話題に言及。新潮社出版部部長・中瀬ゆかり氏らが歌舞伎化への持論を展開、番組では王蟲役に俳優・香川照之を押す声を紹介した。
■宮崎駿の名作
産業文明や環境破壊をテーマとした1984年公開の同作。もとは宮崎監督が1982年から12年かけて連載した漫画のアニメ映画化作品であり、代表作のひとつだ。
宮崎監督作品が歌舞伎化するのはこれが初。12月に新橋演舞場で上演する歌舞伎版は尾上菊之助が発案、主人公のナウシカ役を務める。また皇女クシャナ役は中村七之助、ほかに尾上松也、坂東巳之助らも出演すると発表された。
■王蟲役には香川照之を!
この一報を受け、中瀬氏は『ワンピース』なども歌舞伎化されている点に触れながら「最近、アニメ・漫画の歌舞伎化が増えている。イメージしたら悪くないかも」と期待を膨らませた。
また、虫好きとしても知られる香川照之に焦点を当て番組はネットの声を紹介。
「王蟲役はカマキリ先生(香川)で!」
「ワイヤーで吊られて宙を舞う王蟲役の香川照之の姿しかイメージできない」
「目を真っ赤にする香川王蟲、楽しみ」
『ナウシカ』を象徴する虫型の巨大生物・王蟲に、歌舞伎役者としても活躍する個性派俳優を推す声があがっていた。
■視聴者の反応は…
名作『ナウシカ』の歌舞伎化。これまで数々の作品が歌舞伎化し、高い評価を受けてきただけに、今回の発表にも視聴者は期待の声をあげている。
— 雅輝 (@6rok9) December 13, 2018
あの世界観をどうやって?? #gojimu
— 在り兵衛@3号被保険者 (@aribee27r) December 13, 2018
ナウシカ歌舞伎ね。いっそのこと丸ごと全部、江戸時代の歌舞伎のように、見終わるのに1週間かかる位のものにしたらイイと思うw #gojimu
— AkikoMoon (@moon_akiko) December 13, 2018
— ハゼドン (@haZdon) December 13, 2018
ナウシカ歌舞伎、原作全巻やるって書いてあるけど何時間になるんだろうか…!ナウシカ歌舞伎に備えて一度スタンダードな(?)歌舞伎を観劇した方がいいんだろうか。今まで触れてこなかった分野だからワクワクするな〜1人観劇とかもできるのかな。
— K.a.i. (@KaiCipher) December 13, 2018
原作2巻までが映画化したのに対し、歌舞伎版では昼夜2部の通し上演で全7巻に及ぶ原作の全貌が描かれる。ファンの期待は高まっているようだ。
■約半数は実写化に否定的
しらべぇ編集部で全国20~60代の男女1,365名を対象に調査したところ、全体の42.3%が「アニメの実写化は勘弁してほしい」と回答している。
ファンの多い作品であればあるほど、どうしても実写化には否定的な意見が起こりがちだ。それでも歌舞伎化に賛同の声が多いのは、歌舞伎ならではの世界観、表現方法であれば、作品を壊すことなく楽しめるとファンも理解しているからだろう。
『ナウシカ』がどのような形で歌舞伎化されるのか、公開が待ち望まれる。
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【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2016年12月16日~2016年12月19日
対象:全国20代~60代の男女1,365名(有効回答数)
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