窓外を流れる風景を眺めながら車を走らせる「ドライブ」は、手軽に爽快感が得られるため、気分転換に最適です。

そこで今回は、いつものドライブをより楽しめる、「非日常」に満ちた不思議なスポット「青山高原ドライブウェイ」をご紹介します。

四季によってさまざまな顔を見せる「青山高原ドライブウェイ

発電用風車が林立する森を縫うように伸びる「青山高原道路」(通行無料)

秋深まる「青山高原」をドライブしました。三重県の山間部、忍者の里で有名な伊賀市と同県の県庁所在地津市にまたがる高原です。

紅葉に染まる高原。四季折々に見せる変化が楽しい

標高600~800m程度の稜線に沿って伸びる三重県道512号青山高原公園線は、紅葉の染まる秋雪化粧の冬ツツジに覆われる初夏爽やかな風が吹き抜けると、一年を通して楽しめるドライブウェーとして、ドライバーやライダーに親しまれています。

十数年前から山麓に風力発電用の風車が立ち並ぶようになり、今では5カ所のウインドファーム(風力発電所群)に、合計91基風車が立ち並ぶ、ちょっと現実離れした景観が人気を呼んでいます。

突然姿を現す扇風機のバケモノにびっくり

遠く山並みに見えるウインドファーム。国道165号線から

青山高原へは、名阪国道が便利です。上野ICで降りて国道368線上野名張街道バイパスを南下、国道165号線にぶつかったら左折して10分ほど走ると山頂付近に白いポールが立ち並ぶ小高い連山が見えてきます。よく見ると、プロペラがクルクル回っているのがわかります。

この看板が、青山高原入り口

田舎道を快適にドライブしていくと道はいつの間に林間道に。さらに10分ほど走れば右手に青山高原道路の入り口が見えてきます。快適にドライブしていると見逃しがちなこの看板。見逃して長いトンネルに入ってしまったとしたら、それは青山トンネルで、行き過ぎた印。あわてずにトンネルを通り抜けて、Uターンしてください。

林の切れ目から姿を現した巨大な風車

青山高原道路に入って10分ほどワインディングロードを登っていくと、森の切れ目から、突然、扇風機のバケモノのようなプロペラが目の前に現れます。これは新青山高原風力発電発電用風車で、ポールの高さが65mローター直径80mブレード(プロペラ)が一番高くなった状態では、全高104.5mという巨大な装置です。