青い海に広がるサンゴは、まるでファンタジーの世界のような美しさです。日本ならば南方の離島まで足を伸ばさないと出会えない景色…と思いきや、実は本州でも見ることができるんです。

それが本州最南端、和歌山県の「串本町」です。関西ダイバーの聖地とまでいわれる透明度の高い海の魅力を、さっそくご紹介します。

大阪から一番近いサンゴ礁の海「南紀串本」

水中に目を向けると、一面に広がるシコロサンゴの群落が(提供:串本マリンセンター)

大阪から一番近いサンゴ礁の海は、高知?鹿児島?沖縄?答えは、本州最南端の町和歌山県串本町です。大阪から串本まで、車でも列車でも4時間弱。週末足を伸ばすにはちょうど良い距離です。

青く澄んだ水の中に目を移すと、テーブルサンゴの海が広がっています。

クシハラミドリイシ。サンゴの産卵シーン。2017年7月13日撮影(提供:串本マリンセンター)
ベテランガイドがダイバーをサポートしてくれる

串本は1970年代から関西のダイバーが集まる歴史あるダイビングスポットで、関西ダイバーの聖地ともいわれ、年間3万人のダイバーが訪れます。手軽に水中景観を楽しみたいなら「串本海中公園」の水中展望台グラスボートが便利です。

色あざやかなキンギョハナダイ

でも、スキューバダイビングならさらに思い切りトロピカルな気分が味わえますよ。

初夏に見られる藻類ケヤリとカエルアンコウ

小さな町に20件以上のダイビングショップがサービスを競っており、体験ダイビングを実施するショップも多く、10歳以上であれば誰でも参加できます。用意するものは水着とタオルくらい。最初は浅瀬で練習して、慣れれば水深12mまでの海底散歩を楽しめます。