12月17日(月)に、織田裕二主演の“月9”ドラマ「SUITS/スーツ」(毎週月曜夜9:00-9:54、フジテレビ系12月17日[月]は夜9:00-10:09)の最終話が放送される。

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本作はアメリカの大ヒットドラマ「SUITS」を原作に、勝利のためには手段を選ばない弁護士・甲斐(織田)と驚異の記憶力を持つ青年・大輔(中島裕翔)が、さまざまな訴訟を解決へ導く痛快エンターテインメント弁護士ドラマ。

テレビジョンでは、後藤博幸プロデューサーにインタビューを実施。各話の見どころやキャラクターの魅力と共に、プロデューサーだからこそ知る裏話を紹介していく。

■ 甲斐&大輔、プライドをかけた最後の戦い

前回放送の第10話では、甲斐の検事時代に担当した殺人事件が冤罪だったことが判明。ファームから大輔を追放しようとするチカ(鈴木保奈美)へ、甲斐は最後に大輔の手を借りたいと申し出た。

無実の青年・栗林を13年間も服役させてしまった甲斐。当時の上司・柳(國村隼)の“証拠隠し”により、間違いなく有罪だと信じてきたからだった。

「甲斐は、いままでお金になる仕事しかやってこなかった人間。でも、今回は一銭にもなりません。甲斐なりの正義、プライドをかけて向き合うことになります」。

また、蟹江との対決に負けてしまった大輔は、心が折れてしまった状態に。

「甲斐は捨て身の覚悟。大輔は、あの甲斐が自分を頼っていると分かっていて、甲斐の力になりたいと考えます。自分にできることは全てやって、これで本当に弁護士としての人生を終えようとしています」。

■ あえて差別化! 鈴木保奈美が演じる代表像

甲斐が務めるファームの代表弁護士・チカを演じる鈴木。後藤プロデューサーは「アメリカと日本のキャスティングで、最も差別化できているのが保奈美さんの役」と語る。

小手伸也さんなどはルイスを相当意識して、似てると言われたらうれしいと思うんです。それはそれで正解の考え方。ただ、保奈美さんは似せようと絶対に思っていなくて、日本ならではの“代表”を演じようと最初から考えていたようです。日本人だからこそ出せる美しさを表現していただけました。こちらの要望だった強い女性像を、ぶれることなく演じてくださったと思います」。

■ 鈴木保奈美、日本版シーズン6まで熱望!?

学生時代は「東京ラブストーリー」(1991年フジテレビ系)に大きな影響を受けたという後藤プロデューサー。織田&鈴木と聞けばリカとカンチを思い出す視聴者が多かったように、後藤プロデューサーもこの作品に携わるまでは“赤名リカ”のイメージが強かったそう。

「『SUITS/スーツ』をきっかけに、鈴木保奈美さんという女優の捉え方が変わりました。最初にお会いしたとき、ほぼ第一声くらいのタイミングで『ぜひ、シーズン6までやりましょう』って言われたんですよ(笑)。探りながら会話が始まると思っていたので、心をわしづかみにされました」。

「演技面では、第4話の終盤シーンが印象的でした。相手の弁護士をやり込めるシーンで、台本にはなかったのですが、保奈美さんが甲斐に向かって何か口を動かしていたんです。その声は聞き取れないくらいで、お二人がアイコンタクトでお芝居をしているのがグッときました」。

ついに最終話を迎える本作。後藤プロデューサーは「安心材料が多かった作品」だったと振り返る。

「まずアメリカの強力な原作があって、キャスティングも思いどおりでした。また、連続ドラマでは、芳しくない結果が出たときに『今までのじゃ駄目なのか?』とかじを切り直すこともしばしば。今作では、数字の上下こそありましたが、最初に決めた方向へぶれずに向かうことができました」。

「視聴者の皆さんも、日本版『SUITS/スーツ』はこう見ればいいのか、と慣れてきた方が増えたように感じています。これは個人的な意見ですが、もしセカンドシーズンができればもっと見やすくなると思います。やっと準備運動が終わったので、もし次があれば初球から全力で投げたいです!」

最終話あらすじ

甲斐は、検事時代に担当した殺人事件が冤罪だったことを知る。13年前に東京・世田谷の名門私立に通う女子高校生が惨殺された事件で、無職の男・栗林を強姦目的の殺人として逮捕。しかし、ある証拠が柳の手によって隠されたまま、栗林は13年間も服役していた。

その事実を知った甲斐は、栗林の再審請求を決意する。澤田(市川海老蔵)は、検察を敵にまわすことになると忠告。柳や澤田、さらには警察の妨害によって、甲斐と大輔は苦戦を強いられることに…。(ザテレビジョン

鈴木保奈美が演じる“チカ”の魅力とは!?