スルーパスに合わせて最終ラインの裏を取り、シュートを放ったところから先制点が誕生

 ヘタフェの日本代表MF柴崎岳は現地時間15日のリーガ・エスパニョーラ第16節レアル・ソシエダ戦で、リーグ戦では開幕戦以来となる先発出場。開始早々に先制点に絡むプレーを見せた。

 柴崎は今季リーガ開幕戦のレアル・マドリード戦(0-2)に先発フル出場したものの、インパクトを残せずに終わった。その後は第4節セビージャ戦(2-0)、10月のスペイン国王杯での途中出場のみと非常に厳しい立場に立たされていたが、現地時間4日の国王杯4回戦コルドバ戦(5-1)にフル出場し、3点目の起点となるパスとフリーランを見せるなど、必死のアピールを続けていた。

 そのプロセスも考慮してか、ホセ・ボルダラス監督はこの日4-4-2の左サイドで柴崎をスタメンで送り出した。キックオフ直後、いきなり柴崎が試合を動かす役割を果たす。前半3分、自陣からのロングカウンターに対して、スペイン人FWホルヘ・モリーナのスルーパスを柴崎が長い距離をスプリント。最終ラインの裏を取った柴崎のシュートこそ飛び出してきた相手GKに防がれたものの、こぼれたボールが再びモリーナの元へ。これを技巧的なループシュートでいきなり先制点を奪った。

 出場機会に恵まれないながらも、森保一監督は来年1月に開催されるアジアカップの日本代表メンバーに選出するなど、ゲームメーカーとしての期待が高い柴崎。いきなりのゴールとはならなかったが、チームに求められる役割をこなしたと言えるだろう。(Football ZONE web編集部)

ヘタフェMF柴崎岳【写真:Getty Images】