思いがけないところに現れた愛らしい動物の話題は、多くの人をほほえましい気分にさせるものだが、最近アメリカのニューヨークの公園に現れた色鮮やかなオスのオシドリが話題になっている。
世界的にも有名なセントラルパークの大きな池で暮らし始めたカラフルなオシドリ。
公園にはそのフォトジェニックな姿を一目見ようとおおぜいの見物人が押しかけ、各地のメディアが取り上げるほどになっている。
だが、人気中上昇中のこのオシドリについて、現地ではいくつかの懸念も浮上しているという。
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アメリカでは珍しいオシドリ
アメリカのメディアに引っ張りだこになっているこのオシドリは、今年10月初めからセントラルパークの大きな池に現れ、以後この水場に住み着いたようだ。
オシドリは主に東アジアなどに生息するカモ科の水鳥で、茶色がかったメスに比べ、赤いくちばしやカラフルな羽を持つオスが目を惹くことでも知られる。
いわゆる渡り鳥のような個体もみられるが、アメリカでは野生と飼育を含め数百羽ほどしかいないという。
この美しいオシドリがどこからやってきたのかは定かでないが、セントラルパークにやってきた珍しい鳥としてたくさんの人の目を和ませている。
実は乱暴者?このオシドリに憤慨する声も
しかし、一部のメディアではこのオシドリの平和的とはいえないふるまいを取り上げている。
このオスは先住のカモたちをたびたび追い回し、自分に近づいたマガモたちを邪魔者扱いしてクチバシでつねったりしているというのだ。
先月末、その現場を目撃したツイッターユーザーのデビッド・バレットさんが自身のアカウントでこんな画像をシェア。カモたちに乱暴な接しかたをするオシドリに憤慨している。
The feisty MANDARIN DUCK often chases down and nips at the larger Mallards when they invade his space or otherwise annoy him 📷 @philmcgrew pic.twitter.com/GIlqWtsT3J
— Manhattan Bird Alert (@BirdCentralPark) 2018年11月28日
他のカモ、特にオスにも高い縄張り意識があるが、長年マンハッタンの鳥をチェックしてきたバレットさんはそのオシドリを自己主張が激しく怒りっぽいタイプとみている。
Possibly disrespectful, or maybe just not swimming fast enough, this Mallard feels the sting of the MANDARIN DUCK'S nip 📷 @IAMASONFLOWER pic.twitter.com/HQARFDCvAM
— Manhattan Bird Alert (@BirdCentralPark) 2018年11月29日
確かにこのオシドリは珍しくて美しい。だが興味津々なら姿を愛でるだけでなく、彼をもっとよく知った方がいいかもしれない。
たった1羽で暮らし始めたオシドリに同情も
このオシドリの足にはバンドがあるため野生ではないとみられている。
バレットさんは、すぐ隣のニュージャージー州の農場から逃げたか、飼い主によって放されたのではないかと語っている。
しかしここは様々な人々から成り立つ国際都市ニューヨーク。バレットさんはたった1羽でやってきたオシドリにも同情の余地があるとみている。
「この池で1羽のオシドリで体格も小柄ですし。今は多少強気でいなければならないのかもしれません」
バレットさんを含む多くの鳥愛好家によると、一般的なオシドリの多くは、地元の鳥たちと平和に暮らすケースが多いという。
もしかしたら慣れない池に住み始めた途端、おおぜいの人に騒がれてストレスになってる可能性もある。
つい最近のオシドリ。まだ公園の池に住んでいるようだ。
The MANDARIN DUCK continues at the Central Park Pond (60th and Fifth) this Tuesday. 📷 @hubbnyc pic.twitter.com/KpXjM68UVg
— Manhattan Bird Alert (@BirdCentralPark) 2018年12月11日
たった1羽で別の集団に入るのってたいへんだろうから、心細くてつい虚勢をはっちゃってのジャイアン的行動なのかもしれないが、なんとか丸く収まるといいね。
References:inverse / twitterなど /written by D/ edited by parumo
全文をカラパイアで読む:http://karapaia.com/archives/52268699.html
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— カラパイア (@karapaia) 2017年12月9日
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