今季限りで退団するロッベンの後任としてボルシアMGで好調のT・アザール白羽の矢

 今季調子の上がらないドイツ王者バイエルンは、シーズン終了後の“改革”を明言している。元オランダ代表MFアリエン・ロッベンの後継者として、ボルシアMGで好調のベルギー代表FWトルガン・アザール白羽の矢を立てたようだ。ドイツ誌「キッカー」の情報をドイツメディア「sport.de」が伝えている。

 チェルシーベルギー代表FWエデン・アザールの弟であるT・アザールは今季、ボルシアMGで絶好調。ここまでブンデスリーガ全14試合に出場し、8得点6アシストをマークしている。

 25歳のアタッカーを巡っては、ドルトムントリバプールが関心を示していると報じられてきた。ドルトムントはアメリカ代表MFクリスティアン・プリシッチが移籍した場合に備え、ルシアン・ファブレ監督がT・アザールを獲得候補に推したとされ、同じベルギー代表で私生活でも仲の良いMFアクセル・ヴィツェルの存在が争奪戦では切り札になるとも言われている。一方、リバプールも今冬の移籍市場でオファーを出す可能性がある。

 一方で、快足ウインガーロッベンが今季限りで退団することが決まったバイエルンも、後釜の有力候補としてリストアップしたようだ。T・アザールボルシアMGと2020年まで契約を結んでおり、違約金は推定2900万ユーロ(約37億2000万円)。「キッカー」誌は、ボルシアMGとの契約延長の可能性を報じていたが、サインするうえでの大前提は「チームがUEFAチャンピオンズリーグ(CL)出場権を獲得すること」だという。

 ボルシアMGはT・アザールの貢献もあって、現在ブンデスリーガ2位とCL圏内にいる。ただし、ドルトムントリバプールもそれぞれリーグ首位に立っているほか、バイエルンも3位と、CL出場権獲得は射程圏だ。T・アザールが求める“大前提”はいずれのチームも満たしている状況で、本人は果たしてどのような決断を下すのだろうか。(Football ZONE web編集部)

バイエルンはロッベンの後継者として、トルガン・アザールに白羽の矢を立てたようだ【写真:Getty Images】